JRAの「大穴男」原優介さえ霞む、単勝回収率170%! 2024年「騎手買いすべき」穴ジョッキー4人とは
今や「競馬は騎手」の時代である。
昨年のG1だけを見てもリーディングのC.ルメール騎手が7勝、2位の川田将雅騎手が5勝と、たった2人で12勝と勝ちまくった。「騎手買い」という戦術が立派に成立しているように、アレコレ考える暇がない人は「騎手の名前」だけで決めてしまうのもアリな時代だ。
ただ、我々のような競馬ファンにとって「騎手買い」は、実は万馬券狙いのような穴狙いの方が向いていることをご存知だろうか。
何故なら、大万馬券を演出するような10番人気以下の超人気薄は、データなどの“競馬の常識”から外れた馬がほとんどで、我々がいくら考えたところで買えないからだ。それならいっそ何も考えずに騎手の名前だけで買ってみた方が、まだ当たる可能性はあるのではないだろうか。
ただし、これで「有名だから」「実力があるから」といってルメール騎手や川田騎手、武豊騎手といった人気ジョッキーを追いかけるのは完全に“罠”だ。何故なら、ルメール騎手らトップジョッキーが上手なことは誰もが知っていて、必然的に彼らの騎乗馬の馬券は売れるからだ。
競馬は馬券的中者だけが全体の配当を山分けするオッズゲームであり、他の馬券購入者たちと同じことをやっていては勝てないゲームである。「実力はあるが、あまり知られていない」それこそが「騎手買い」で勝つカギであり、理想的な穴ジョッキーといえる。
そこで今回は、昨年の単勝回収率を参考に2024年の「騎手買いすべき穴ジョッキー4人」を紹介したい。
原優介騎手 2023年 単勝回収率131%
昨年、10番人気以下の超人気薄を持ってくる「大穴ジョッキー」として当サイトでも何度かピックアップした原騎手だが、12月のチャンピオンズC(G1)において12番人気のウィルソンテソーロで2着に激走したことで一気に全国区へ。同コンビは、6番人気に支持された年末の東京大賞典(G1)でもハナを切る奇襲で2着。同門の世界王者ウシュバテソーロには敵わなかったものの、堂々たる走りを見せた。
そんな原騎手だが「狙い」は、やはりダート。単勝回収率は154%を記録しており、ダートだけなら複勝回収率でも100%を超えるなど、完全にベタ買いOKの成績になっている。狙いは昨年だけで15回も馬券圏内を賑わせた10番人気以下と言いたいところだが、最近の活躍で知名度はウナギ登り。今後は人気馬に乗る機会も増えるだろうし、馬券も売れるようになれば、穴ジョッキー卒業ということになるかもしれない。
国分恭介騎手 2023年 単勝回収率170%
実は昨年、そんな若き穴男・原騎手以上に「金になった男」がいる。15年目のシーズンを終えた国分恭介騎手だ。近年もアフリカンゴールドとのコンビで重賞で穴をあけるなど、もともと穴党のファンの間では有名な国分恭騎手だが、昨年の単勝回収率は驚異の170%と大爆発していた。
10番人気以下の馬券圏内は原騎手に並ぶ15回だが、こちらの狙い目は芝で単勝回収率は200%を超えている。特にアツいのが1600m以下で、芝での10番人気以下の馬券圏内6回はすべてこれに該当している。原騎手ほど注目度が高まっていない分、今年も狙ってみたい騎手の1人だ。
横山和生騎手 2023年 単勝回収率131%
ここで、意外な騎手の登場だ。タイトルホルダーの主戦を務めるなど、すでに関東のトップジョッキーの仲間入りを果たしている横山和騎手だが、実はまだ穴ジョッキーとしての“賞味期限”は切れていない。人気ジョッキーだけに、昨年の10番人気以下の馬券圏内こそ6回に留まっているが、そのうち1回は大阪杯(G1)のダノンザキッドだった。
狙いは5~9番人気のいわゆる中穴で、有馬記念(G1)のタイトルホルダー(6番人気)など、昨年だけで実に44回も馬券圏内を賑わせている。買い時は完全に芝で、ダートだと単勝回収率が80%台まで落ちるので要注意。人気馬に乗ることが多い横山和騎手だが、チャンスのありそうな伏兵でも積極的に狙っていきたい。
石川裕紀人騎手 2023年 単勝回収率64%
番外編で紹介しておきたいのが、石川裕紀人騎手だ。単勝回収率64%と目立った数値ではないが、実は昨年10勝以上挙げた騎手の中で複勝回収率が100%を超えていたのは石川騎手だけだった。ちなみに10番人気以下の馬券圏内が13回もあるが、わずか1勝。単勝や三連単ではなく、複勝や三連複などで狙っていきたいジョッキーだ。なお、馬場は芝・ダート問わないが1800m以下が狙い目だ。