【京都金杯(G3)】唯一のG1馬が屈辱の軽ハンデ!? 「気持ちが前向きになるように」このままでは終われない2歳王者が復活のシーズンに
不振が続く2歳王者に復活のチャンス?
新年1発目のJRA重賞は、6日に行われるハンデ戦の京都金杯(G3)だ。想定の段階ではダノンティンパニーが1番人気と思われたが、同馬は体質の問題でレースの数を使えておらず、賞金不足で除外される可能性もある。
次点で人気を集めるのは、リステッド競争を2連勝して同レースに臨むドーブネだろう。しかし、斤量57kgで連勝中という能力を見込まれてか、重賞未勝利ながら最重量ハンデの58.5kgを背負うことになった。昨年に重賞を勝ったアヴェラーレが56kg、セルバーグが57kgということを鑑みれば、ハンデにはやや不安が残る。
そんな中、メンバー唯一のG1馬のドルチェモア(牡4歳、美浦・上原佑紀厩舎)は、ハンデ56kgだ。3戦3勝で2022年の朝日杯フューチュリティS(G1)を制したが、その後は2桁着順も続いており、今回はハンデにやや恵まれた。
上原佑調教師「気持ちが前向きになるように」
ドルチェモアは昨年10月、須貝尚介厩舎から上原佑紀厩舎に転厩。昨年開業したばかりの上原佑師には、早速G1馬の立て直しという任務が回ってきた。
転厩初戦に選んだ先月9日の中日新聞杯(G3)は、それまで使ってきた1200~1600mから2000mに距離延長。鞍上は初コンビの団野大成騎手とフレッシュな状態で臨んだが、残念ながら最下位に敗れてしまった。
だが、京都金杯を前に上原佑師は「気持ちが前向きになるように」と、試行錯誤を続けている様子。引き続き団野騎手とのコンビで、斤量も前走の57kgから1kg軽くなる。実績のある芝1600m、初出走の京都で今度こそ変わり身を見せられるか。
また出走馬の中には、朝日杯FSで1、2着を分け合ったダノンタッチダウン(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)の名もある。
この年の朝日杯FS組からは現状、豪州のゴールデンイーグルを制し高額賞金を手にしたオオバンブルマイを除いて、目立った活躍馬が出ていない。
とはいえ、ダノンタッチダウンはNHKマイル(G1)4着の好走歴もあり、こちらも復活が待たれる1頭。京都金杯では、半兄ダノンザキッドの背中を知る北村友一騎手との初コンビを組む。昨年引退したG1馬の兄に続けるかも注目ポイントだ。
共に2023年を不完全燃焼で終えた、かつての2歳王者とNo.2。2024年はここから復活のシーズンにしたい。