ネクラ女医の競馬日記No.10 〜スマートファルコンの尻を見てきた話~

 競走馬って、時々「まぼろし」のように感じませんか?

 ほとんどがたったの数年で引退していくし、レースや追い切り、プロが撮影した絵画のような写真を見ていると、馬が本来持つ格好良さも相まってか、なんだか現実味を失いそうになることがあるんですよね。

 この刹那的な美しさはサラブレッドの魅力でもあるのでしょうが、あっという間に駆け抜けていく姿に、切なくなることもあります。

※スクリーンヒーローは昨年に種牡馬を引退しました。

 引退馬見学では、彼らはもっと等身大で気ままな表情を見せてくれます。少し太っていたり、立髪に寝藁がついていたり。もちろん、馬房の奥で寝っぱなしのこともあれば、一度たりとも顔を拝めないこともあります。でもだからこそ、今年は顔を見られなかったな、よし来年も来てみようと、「推し馬」と長いお付き合いができるのかなと思います。

 私も、来年はスマートファルコンがこちらを向いてくれることを祈っております。

さかた

英国在住の競馬好きアラサー女医。学生時代はWINS場内スタッフのアルバイトをしながら、ウオダス世代の火花散るレースに脳を焼かれた。好きな競馬場メシは「梅屋」のモツ煮込み。鉄火場であおるビールは人生の道標。

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