JRA田口貫太、佐々木大輔らも騎乗…“新人王”争う招待競走に今年ロケットスタートを決めた「地方の美人ジョッキー」が登場!

 JRAではここ数年で女性ジョッキーが増加。藤田菜七子騎手が孤軍奮闘の活躍を見せていたのは過去の話になりつつある。

 現在、JRAに所属する女性騎手は藤田騎手の他、4年目の古川奈穂騎手と永島まなみ騎手、3年目の今村聖奈騎手、そして2年目の河原田菜々騎手と小林美駒騎手の総勢6人。今年3月にも新たに女性騎手がデビューする予定で、当面はその数が増えることはあっても減ることはなさそうだ。

 一方、地方競馬に目を転じると、名古屋競馬所属で通算1000勝以上をマークしている宮下瞳騎手が有名。他にも同じく名古屋競馬で通算500勝以上の木之前葵騎手や、岩手競馬の関本 玲花騎手などがそれぞれの拠点を中心に活躍を見せている。

 そんな地方女性騎手の中で、今年に入って“再び”脚光を浴びそうなのが、兵庫競馬に所属する佐々木世麗騎手である。

 現在20歳の佐々木世騎手は2021年4月に兵庫競馬初の女性騎手としてデビュー。僅か5か月後に兵庫の男女を通じた新人最多勝利記録を更新すると、11月には地方競馬の女性騎手の新人最多勝利記録も達成。最終的に実質9か月間で87勝をマークしてルーキーイヤーを終えた。

 その実力に加えてキュートなルックスも相まって一躍人気者となった佐々木世騎手だが、2年目の22年は47勝と、前年から大きく勝利数を減らしてしまった。

 その大きな要因となったのは、同年2月に新子雅司厩舎から中塚猛厩舎へ移籍したことだろう。

 新子厩舎といえば、22~23年にNARグランプリ年度代表馬に輝いたイグナイターを管理していることで知られる地方の名門。兵庫競馬で毎年のようにリーディングトレーナーの座を争う存在で、佐々木世騎手が1年目に様々な記録を打ち立てられたのも厩舎のバックアップがあったことが大きい。

 ところが、佐々木世騎手は2年目の1月に突如休養に入ると、その1か月後には所属厩舎の変更が発表された。急転直下の移籍劇には様々なウワサも取り沙汰されたが、結局は「体調不良」だったということで一件落着している。

 移籍により勝ち星がほぼ半減した佐々木世騎手だったが、3年目の昨年は更なる試練に襲われた。1月の園田競馬で落馬。膝を骨折するなどの重傷で長期休養を強いられ、実戦復帰を果たしたのは落馬から約5か月後の6月だった。

 3年目は負傷の影響もあってか、さらに数字を落として12勝止まり。勝ち鞍の数は1年目の7分の以下1までに減ってしまった。

佐々木世麗騎手が迎えた勝負の4年目

 そして迎えた勝負の4年目は年初から絶好調。かつてのように上位人気馬に騎乗する機会は減ってしまったが、ここまで4勝のロケットスタートを決めている。しかも、そのすべてを4~5番人気の伏兵で挙げている点も見逃せない。

 そんな佐々木世騎手は、23日に高知での騎乗を予定している。同日開催されるのは、免許取得から5年目以内の若手騎手が“新人王”の座をかけて争う「全日本新人王争覇戦」。2レースからなる同招待競走にはJRAから田口貫太騎手、佐々木大輔騎手、鷲頭虎太騎手、西塚洸二騎手の4人が参戦予定。また、地方から佐々木世騎手を含めた8騎手が選ばれている。

 紅一点の佐々木世騎手とすれば、完全復活の足がかりを築くためにも是が非でも結果を残したいところだろう。紆余曲折を経験した4年目ジョッキーの渾身騎乗に期待したい。

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

関連記事

JRA最新記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 5:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS