イクイノックスの「C.ルメール×木村哲也」タッグから超新星が登場! ほぼパーフェクト「5戦4勝」でG1級逸材と注目集まる
4日、東京10Rに行われた白嶺S(3勝クラス)は、C.ルメール騎手とコスタノヴァ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)のコンビが、単勝1.5倍の圧倒的支持に応えて優勝した。
「スタートで遅れてしまい、後ろからになりましたが、掛かることなくずっと良い感じでした」
フルゲート16頭で争われたダート1600mの一戦。コスタノヴァはルメール騎手がそう振り返った通り、スタートで約2馬身ほど出遅れ。ただすぐに盛り返して馬群に取り付くと、道中は前から6番手付近を手応え十分に追走する。
最後の直線に入ると残り200mあたりでエンジンが点火。前を行くイグザルト、エルゲルージを並ぶまもなく交わし去ると、ゴール前では後続を2馬身半も突き放す強い内容だった。
「オッズがオッズだけにゲートで遅れたときは冷や汗をかきましたが、その後のリカバリーはさすがルメール騎手でしたね。前走のアプローズ賞(2勝クラス)で2着に負かしたダイシンピスケスがその後、2連勝でオープン入りを果たしているだけに、コスタノヴァも準オープンのここでは力が違いました」(競馬誌ライター)
C.ルメール騎手×木村哲也厩舎の新星コスタノヴァ
これでオープン入りとなったコスタノヴァは、芝のデビュー戦こそ11着に敗れたものの、2戦目でダートに替わって以降は5戦4勝2着1回とほぼパーフェクトな成績を残している。
ちなみに管理するのは、G1・6勝のイクイノックスを輩出した美浦のトップトレーナー・木村厩舎。コスタノヴァの主戦もルメール騎手が務めていることから、レース後にはSNSやネット掲示板で「イクイノックスのコンビからまた新星が現れたな」「これからダート路線で大暴れしてくれそう」といった声も寄せられていた。
「コスタノヴァはこれで東京ダート1600mを3戦3勝。キャリアを考えるとまだまだ上積みが見込めることは間違いなさそうですし、もしかしたらG1級の逸材かもしれませんね。順調に行けば来年以降のフェブラリーS(G1)で面白い1頭になって不思議ではないでしょう」(同)
「外へ出してからは良い伸び、良い瞬発力でした」
スタートでのロスをものともせず、先行勢を一気に差し切ったコスタノヴァの脚をそう褒め称えたルメール騎手。今年の牡馬クラシックはレガレイラ、3歳牝馬路線はチェルヴィニア、そしてダート戦線をコスタノヴァでルメール騎手×木村厩舎コンビが盛り上げてくれそうだ。