関東の某騎手がR.キングの「共倒れ」にブチ切れ!? 「外国人騎手は学ばない」「何度も同じミス」と不満の声も…関東の名門は新戦力の登場に手応え

 先週末の東京で土日メインジャックに成功したR.キング騎手。年始の競馬から短期免許で騎乗している外国人騎手5人の中で、ここまでA.ルメートル騎手と並ぶ最多タイの8勝を挙げている。

 これが初めての短期免許ながらアメリカジョッキークラブC(G2)、東京新聞杯(G3)を好騎乗で制し、早くも2勝目の重賞勝ち。同じ8勝でもルメートル騎手を凌ぐ存在感を発揮した。

 思うような結果を残せないまま、一足先に帰国の途に就いたL.モリス騎手もいたが、キング騎手はいち早く日本の競馬に順応したことが大きかったのだろう。

「当初は誰もが似たような評価だったように思います。ですが、自国と環境の違いに戸惑う騎手がいた中でキング騎手は、徐々にレースの流れや傾向を掴んで結果に結びつくようになりました。中山では先行して粘らせ、東京では脚を溜めて差し切るなど、コースの特徴や傾向をしっかりと把握していました。

土曜東京のメインレースを勝ったシュトルーヴェは、道中でじっくりと脚を溜めて最後の直線でインから馬群を捌いて差し切り。そして日曜東京の東京新聞杯でも最内枠を味方に再現VTRのようなイン突きを決めました。これは馬場状態や傾向を把握していなければ無理な芸当です」(競馬記者)

R.キング騎手×堀宣行厩舎のタッグは要注意

 勿論、本人の確かな技術があってこその結果だが、堀宣行調教師のバックアップも大きい。全体的な馬質はそれほどではないものの、重賞を勝った2頭を含む8勝中5勝が堀厩舎の管理馬だった。

 外国人騎手優先主義で知られる関東の名門の信頼を勝ち取ったなら、再来日は確約されたに等しいかもしれない。関西の大物エージェントである小原靖博氏が担当しており、「乗れる騎手」として評価の定まった今後は、さらに馬質も向上するのではないか。

 その一方で日本人騎手の外国人騎手に対する見方は厳しい。

 日本の競馬に馴染めずに成績が伸び悩んでいるR.ピーヒュレク騎手やR.キングスコート騎手の影響もあるのだろうが、「今来ている外国人騎手は学ばないよね」「何度も同じミスを繰り返してレースを壊している」「隊列が決まったタイミングで動いたり、進路がないのに強引に外へ出そうとしたりめちゃくちゃ」といった不満の声も出ているという。

松岡正海騎手 撮影:Ruriko.I

「実はキング騎手も先週にひと悶着あったそうですよ。土曜東京の準メインで逃げた松岡正海騎手にスタートから終始競りかけた結果、オーバーペースを演出。それで好走したならともかく共倒れになってしまいました。

レースを壊された松岡騎手の怒りは収まらず、周囲が心配するほど不満をぶちまけていたそうです。幸か不幸かキング騎手も相手が怒っていることは察しても日本語は分からないので意に介さなかった様子。直後のメインレースでしっかりと勝っていますし、そういったメンタルの強さも持っていますね」(同)

 様子見をしていた他の調教師も今回の活躍でキング騎手に対する評価も上がった。次回の来日では依頼数や騎乗馬の馬質も、今回よりさらに上昇するはず。身元引受調教師である堀師の信任も厚く新戦力として頭数に加わった模様。“外国人信者”の堀師らしく、冬はキング騎手、春はD.レーン騎手、秋はJ.モレイラ騎手とR.ムーア騎手という年間ローテが確立できたかもしれない。

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