悲願の中央ビッグタイトル狙う三浦皇成に「有力パートナー」集結!? 素質馬と権利取りを狙う弥生賞…古馬路線にも実力馬がスタンバイ
3月3日に行われる弥生賞ディープインパクト記念(G2)。皐月賞(G1)のトライアルでもあるこのレースには、ホープフルS(G1)2着馬シンエンペラーをはじめクラシック候補たちが集結する。
そんな中で虎視眈々と権利取りを狙うのがシリウスコルトだ。弥生賞・皐月賞と同じ中山2000mでのレース経験は過去2回。前走のホープフルSでは展開向かずの6着だったが、前々走の芙蓉S(OP)では2馬身差の快勝と確かな実力を秘めている。
弥生賞をステップに皐月賞の大舞台を見据えるシリウスコルト。そんなシリウスコルトとともにJRA・G1の初制覇に期待したいのが三浦皇成騎手だ。
デビュー17年目の三浦騎手はここまで中央のG1を勝利した経験はない。昨年はギルデッドミラーやマリアエレーナなどG1も狙えそうな有力馬に乗る機会はあったものの、故障により相次ぎ引退してしまった。
しかし今年の三浦騎手はビッグタイトルを狙えるパートナーが多数集まっている。3歳馬ではシリウスコルトをはじめロジリオン、ラムジェットと素質馬とともに勝利してきた。
ロジリオンは切れ味抜群の末脚を武器に持つマイラーで、近4戦は全連対と安定した成績を収めている。陣営はNHKマイルC(G1)を目標と宣言しており、3歳マイルチャンピオンの座も夢ではない。
ヒヤシンスS(L)を3馬身で圧勝したラムジェットの大目標は、米国のケンタッキーダービー(G1)だ。引き続き三浦騎手とのコンビで挑むと管理する佐々木晶三調教師がすでに明言している。
古馬路線にも実力馬がスタンバイ
古馬路線でも実力馬が複数いる。3月24日に行われる高松宮記念(G1)にはウインカーネリアンとともに挑む予定。連覇を狙った前走の東京新聞杯(G3)は軽快に逃げつつも伏兵サクラトゥジュールにかわされ惜しくも2着だったが、距離短縮がうまく作用するか期待だ。
ウインカーネリアンは今年で7歳と芝の現役馬ではベテランの部類だ。しかし昨年の覇者ファストフォースも7歳で高松宮記念を制しているため、大輪を咲かせる可能性も十分にあり得るだろう。
また高松宮記念は一昨年、当時デビュー16年目の丸田恭介騎手がナランフレグで初G1勝利をあげた舞台としても知られている。同騎手と似たような状況といえそうな三浦騎手にとっても縁起のいい舞台となるかもしれない。
古馬中距離路線のお手馬で、5歳にして本格化の感があるヤマニンサルバムは登録していたドバイターフ(G1)を見送り、次走に金鯱賞(G2)を予定。前走の中日新聞杯(G3)勝利後に管理する中村直也調教師が「さらに大きいところを狙いたい」と発言したことからも、そう遠くないうちにG1挑戦も考えられる。
JRA通算1033勝とトップジョッキーの一人であることは間違いないものの、なかなか中央G1に手が届かなかった三浦騎手。ただ今年は有力なパートナーが揃いつつある。いよいよ中央G1の舞台で勝どきを上げる三浦騎手の姿が見られるかもしれない。