C.ルメール「ベタ惚れ」イクイノックスの後継者が2連勝! 3馬身圧勝でクラシックへ視界良好も、同時に評価が上がり続ける「あの大物」

C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

ルメール騎手「これからもっとレベルアップできますよ」

 9日、中山競馬場で行われた7R・3歳1勝クラス(芝2000m)は、1番人気のヘデントール(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)が勝利。単勝1.4倍に推された大器が3馬身差の圧勝で2連勝を飾り、春のクラシック参戦へ大きく前進した。

 11頭立て、芝2000mのレース。ヘデントールは課題のゲートこそ無難にクリアしたもののダッシュがつかずに結局、最後方から。だが、レース後に鞍上のC.ルメール騎手が「スタートは遅いんですが、そこから段々と良い脚を使ってくれます」と振り返った通り、勝負所から進出を開始すると、3、4コーナーでひと捲り。先頭集団に並びかけて最後の直線を迎えると、豪快に突き放してゴールした。

「ここでは力が違いましたね。2着のヤマニンアドホックも鞍上の津村明秀騎手が『良い競馬ができた』と自画自賛するほどの好内容でしたが『相手が悪かったです』と白旗を揚げていました。

スタートは大きな課題ですし、口向きやハミの受けなど、まだまだ全体的に幼さが目立ちますが、ルメール騎手は『1戦1戦良くなっている』と手応えを感じているようです。ただ、距離の方は2000mでも短いかもしれません。ゆったり走れる分、距離は長ければ長いほど良さそうなタイプ。遅咲きのルーラーシップ×ステイゴールドと、春の皐月賞(G1)や日本ダービー(G1)よりも秋の菊花賞(G1)が楽しみな血統だと思います」(競馬記者)

 記者の話を聞く限りでも完成はまだまだ先といった様子だが、そんな成長過程での2連勝は非凡な才能の証だろう。ルメール騎手と木村哲也厩舎といえば、イクイノックスをじっくりと育てて大きく開花させたコンビだけに、嫌が応にも期待が膨らむ。

同時に評価が上がり続ける「あの大物」

 その一方で、このヘデントールの圧勝劇で、さらに評価を上げた馬がいる。

「先月の共同通信杯(G3)を勝ったジャスティンミラノ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)ですね。昨年11月の新馬戦でヘデントールを2着に退けたのが本馬。それも1馬身3/4差をつける完勝でした。

2歳王者ジャンタルマンタルを退けたことで一躍クラシックの有力候補に名が挙がっているジャスティンミラノですが、ヘデントールの2連勝はその能力の裏付けになっています。皐月賞・日本ダービーの主役は、この馬になるかもしれませんね」(別の記者)

「能力があるし、これからもっとレベルアップできますよ」

 レース後、ルメール騎手からそう改めて期待を掛けられたヘデントール。果たして、再びジャスティンミラノと矛を交えるのは日本ダービーか、それとも秋の菊花賞か。いずれにせよ、2度目の顔合わせが大きな舞台になることは、ほぼ間違いなさそうだ。

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