【若葉S】レイデオロの「秘密兵器」がG1獲りに虎視眈々!併せた相手が好走するドウデュース効果も後押し…新コンビで「無傷3連勝」を決められるか
16日、土曜阪神のメインレース、若葉S(L)は、2着までに皐月賞(G1)の優先出走権が付与される。関西圏で唯一のトライアルレースで権利取りに挑むのが、デビューから2戦無敗のアドマイヤテラ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)である。
このレースには、G1級の素材と期待されるミスタージーティー、武豊騎手が騎乗を予定しているオルトパラティウム、昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)で4着に好走したジューンテイクなど強敵が揃ったものの、まだ底を見せていないアドマイヤテラなら、あっさり通過する可能性もありそうだ。
レイデオロの秘密兵器×アドマイヤ軍団の素質馬に注目
冠名から察しがつくように本馬は故・近藤利一さんが率いた「アドマイヤ軍団」の期待馬。母アドマイヤミヤビは2017年のクイーンC(G3)を優勝し、同年のオークス(G1)で3着に入った。その母に新種牡馬として期待されるレイデオロを配合された。先日のすみれS(L)を制したサンライズアースもレイデオロ産駒だが、アドマイヤテラも父の秘密兵器といえるだろう。
昨年11月京都のデビュー戦を好位から抜け出す横綱相撲で勝利しているアドマイヤテラだが、より強さが際立ったのは2戦目の3歳1勝クラスの走りだ。
2戦続けて芝の2000mに使われたアドマイヤテラだが、このときは騎乗した川田将雅騎手も「スタートは出る気がなくあの位置に」と振り返ったように、後方2番手から追走することとなった。
そのまま直線勝負を選択するのかと思われたが、道中で徐々にポジションを押し上げていくと3コーナーでは早くも2番手をキープ。そのまま最後の直線を迎えると、楽な手応えで抜け出して2着馬に2馬身半の差をつけて押し切ってしまった。
陣営も「まだこれから」と評する成長途上ながら、自在性を見せたパートナーに対して川田騎手も「新しい経験が出来た」と好感触。さらにメンバーが強化される若葉Sで3連勝を決めるようなら、皐月賞でもダークホースとして注目が集まりそうだ。
「落馬による負傷で乗れませんでしたが、デビュー戦の鞍上にR.ムーア騎手を予定していたことからも期待の高さが伝わります。まだ緩いところもあるので完成は先だと思いますが、今回はいい試金石となるでしょう。
管理するのが名門の友道厩舎というのも心強いです。先週の金鯱賞(G2)で3着に好走したヨーホーレイクも同厩舎の管理馬でした。2年2ヶ月ぶりの長期休養明けでも、しっかりと動ける状態に仕上げた手腕はさすが。それに加えてドウデュースと併せた経験も生きそうですよ」(競馬記者)
実はヨーホーレイクもアドマイヤテラも追い切りでドウデュースと併せ馬を経験したことのある馬。過去にもハーパー、サトノグランツ、ヒートオンビートなどがドウデュースの胸を借りた後に好走しているジンクスも後押ししてくれるかもしれない。
今回はデビューからの2戦で手綱を取った川田騎手ではなく、岩田望来騎手との新コンビ。権利取りに挑むアドマイヤテラも“ドウデュース効果”に期待したいところだ。