【ドバイターフ】ドウデュースが証明する「伝説の朝日杯組」の実力!最強世代の強さ際立つ4歳世代の不振…「武豊の夢」に近づく第一歩となるか

ドウデュース 撮影:Ruriko.I

 最近よく耳にする4歳世代の低レベル疑惑。短距離や牝馬限定の重賞では結果を残しているものの、芝の王道である中距離重賞では年長馬の前に悉く敗戦を喫した。

 ただ、昨年の有馬記念(G1)で皐月賞馬ソールオリエンス、ダービー馬タスティエーラがそろって力負けをしていただけに、それほど大きな驚きがあったのかとなると微妙なところ。本来なら両馬を菊花賞(G1)で一蹴したドゥレッツァに名誉挽回の期待が集まったが、金鯱賞(G2)でプログノーシスから5馬身も置き去りにされる完敗。目標とする天皇賞・春(G1)の制覇に黄色信号が灯った。

 そんな4歳世代とは逆に最強世代といえそうなのが、ひとつ上の5歳世代である。

 世界最強馬に上り詰めたイクイノックスを筆頭に、本馬をダービーで退けたドウデュース、マイルCS(G1)を制したセリフォスやナミュール、スプリンターズS(G1)を制したママコチャらもこの世代。今年の芝王道路線でも5歳世代の躍進が目立つ。

 中でも5歳世代のレベルの高さを証明したのは、2021年の朝日杯フューチュリティS(G1)だろう。

■2021年朝日杯FS(G1)

1着 ドウデュース    日本ダービー、有馬記念
2着 セリフォス     マイルCS
3着 ダノンスコーピオン NHKマイルC
4着 アルナシーム
5着 ジオグリフ     皐月賞

 ご覧の通り、このレースに出走した複数の馬が、後にG1を優勝している。同じレースに出走していた馬がG1を勝つと「伝説の~」のように例えられることもあるが、この朝日杯FSも伝説といってもおかしくない豪華メンバーが集まっていたといえる。

 また、この世代の層の厚さは2022年のセントライト記念(G2)でも改めて浮き彫りとなった。

■2022年セントライト記念(G2)

1着 ガイアフォース   マイラーズC(2着)、フェブラリーS(2着)
2着 アスクビクターモア 菊花賞
3着 ローシャムパーク  函館記念、オールカマー
4着 セイウンハーデス  七夕賞
5着 ラーグルフ     中山金杯
13着 マテンロウスカイ  中山記念

 こちらは3~5着馬が古馬になって重賞を制覇。近年のセントライト記念でもかなりの好メンバーが出走していた年といえるだろう。そしてこの世代の総大将があのイクイノックスだった訳だから、ハイレベル世代として今後も語り継がれるのではないか。

 イクイノックスがターフを去り、後を任されたドウデュースが挑む30日のドバイターフ(G1)。昨年は左前肢跛行のため、無念の出走取消を経験したが、主戦の武豊騎手が「ボクがワクワクする気持ちも想像がつくでしょう」と自身の公式サイトで伝えたように、調整過程はいたって順調だ。

 陣営としても昨年の忘れ物を取りに行く今年。結果次第ではレジェンドの夢でもある「凱旋門賞制覇」にも大きく近づけるだろう。

GJ 編集部

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