『ウマ娘』が好きなワケ 〜ネクラ女医の競馬日記No.17〜

 

「ウマ娘」いいですよね。

 ゲーム、アニメ、漫画、舞台など、多様な媒体に展開するこのマルチメディアコンテンツは、先月でアプリが3周年を迎えました。

 私が「ウマ娘」を好きな理由は、まず「共感のしやすさ」です。競技人生の中で悩み、葛藤するウマ娘の姿は、なんとも等身大で感情移入しやすいのです。勝ち切れず主役になれないナイスネイチャ、挫折を逞しく乗りこえるキングヘイロー、ふるさとの過疎化を憂うホッコータルマエ。ウマ娘がそれぞれの苦悩と向き合うシナリオは、なんだか他人ごとではいられない引力があります。


 また、引退馬支援への貢献の大きさも、語るべき魅力のひとつです。

 運営元の株式会社Cygamesは、引退馬協会(認定NPO法人)へ毎年の寄付を行っており、ファンによるバースデードネーションや牧草のプレゼントなども活発です。先日実装された新育成シナリオ「U.A.F. Ready GO! ~アスリートのキラメキ~」はなんと「引退後のキャリア」がテーマであり、ユーザーが自然と現実の競馬が抱える問題に興味を持てるストーリーとなっています。

 エンタメとしての高いクオリティと、公共性の高さを併せ持つ「ウマ娘」。競走馬を見つめる人々の温かな眼差しが続くよう、今後も末長く愛されることを祈っております。

さかた

英国在住の競馬好きアラサー女医。学生時代はWINS場内スタッフのアルバイトをしながら、ウオダス世代の火花散るレースに脳を焼かれた。好きな競馬場メシは「梅屋」のモツ煮込み。鉄火場であおるビールは人生の道標。

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