永島まなみ“世界の”パンサラッサに「5馬身差圧勝」の古豪と初コンビ!「たくさん依頼をいただいています」春のみちのくで量産体勢へ
先月23日に中央・地方の通算101勝目をマークした永島まなみ騎手。先週日曜の阪神5Rではさっそく、負担重量が2キロ減となってから初の白星を挙げた。
3戦連続のコンビとなるテラメリタとこのレースに臨んだ永島騎手は、スタートしてすぐに後方に待機。4コーナーでも1頭ポツンと最後方だったが、慌てることなく直線で大外に持ち出すと末脚一閃。最後は藤岡佑介騎手、横山武史騎手との激しい追い比べを半馬身差で制した。
9頭立て5番人気という伏兵評価だったが、最高の結果に永島騎手は「差すレースが形になってきたので、直線に向くまでしっかり脚をためてレースをしました」と“してやったり”。「使いつつレース内容が良化しています。これから良くなってきそうです」とさらに上を目指せそうなことも話した。
「テラメリタは昨年6月3日の新馬戦をC.ルメール騎手とのコンビで逃げ切り、この世代で一番星を飾った期待馬。クローバー賞(OP)でも1番人気に推されたほどで、最近は永島騎手を背に差す競馬も板についてきたので、これからも楽しみなコンビとなりそうですよ」(競馬誌ライター)
これで今年の勝ち星を二桁に乗せた永島騎手は今後、今週から始まる福島への参戦も予定している。『競馬ラボ』に連載しているコラム『まなみの学び』のなかでも「たくさん依頼をいただいていますし、結果を出せるように頑張りたいと思います!」と意気込みを語っており、白星量産も期待できそうだ。
パンサラッサに「5馬身差圧勝」の古豪と初コンビ!
また、その福島で14日に開催される福島民報杯(L)において、永島騎手は古豪バビット(牡7歳、栗東・浜田多実雄厩舎)との初コンビを予定している。
ナカヤマフェスタ産駒の同馬は、3歳時に2つの重賞を含む4連勝を挙げ、ラスト一冠の菊花賞(G1)では3番人気にも推された。ラジオNIKKEI賞(G3)ではまだ本格化前だったとはいえ、後にドバイターフ(G1)とサウジC(G1)を制する“世界の”パンサラッサに5馬身差をつけて圧勝を飾ったのだからその実力は疑いようがないだろう。
ステイゴールド系特有ともいえる難しい気性も災いしてか、菊花賞で10着に敗れて以降はスランプに陥ったが、前走の京都記念(G2)は先行すると久々にこの馬らしいしぶとさを見せ3着に入り、復調の兆しを見せた。福島は先述の通りラジオNIKKEI賞を勝った得意舞台であることから、あとは永島騎手の騎乗次第で実に3年7ヶ月ぶりとなる白星を挙げても不思議ではない。
「予定していた大阪杯(G1)は惜しくも除外となったバビットですが、僅差の3着に入ったルージュエヴァイユは、京都記念で負かした相手ですから、悪くない内容だったと思います。出走が叶っていれば面白い1頭だったことは間違いありません。
ちなみにバビットは永島騎手が助言をもらうなど、師匠のような存在である横山典弘騎手もかつて手綱を取っていた馬。騎乗が決まっただけに馬の特徴などについてベテランからアドバイスを貰うことも考えられそうですね」(同)
結果が出れば引き続き永島騎手の手綱で重賞戦線に挑むことも考えられるだろう。果たして実績馬との初コンビでどのようなレースを見せてくれるだろうか。