今村聖奈「結果で恩返ししたい」福永祐一厩舎と待望の初タッグ! 現役種牡馬を兄に持つ厩舎ゆかりの血統馬…久々の白星へクラス上位馬もスタンバイ
今年も早いもので4月に突入。中央競馬もおよそ4分の1が終了したわけだが、なかなか調子が上がってこないのが今村聖奈騎手だ。
一昨年は新人として史上5人目となる51勝をマークした同騎手だが、今年はここまで97戦1勝という成績。このままだと単純計算して年間4勝ペースとなり、ルーキーイヤーに比べるとかなりの苦戦を強いられているようだ。
声援を送るファンも多いだけに早期の再浮上が期待されるところだが、今週末はそのきっかけを掴むいい機会となるかもしれない。というのも7日、阪神2Rのアスクデビューモア(牡3歳、栗東・福永祐一厩舎)で福永厩舎と待望の初タッグを組む予定となっているのだ。
今村聖奈×福永祐一厩舎「待望」の初タッグ!
今村騎手は以前『日刊スポーツ』の取材に「私の騎手としての基盤は祐一さんがつくってくださいました」と話すなど、騎乗姿勢やレースの組み立て方などの説明を受けていた福永師は、尊敬する人物であると同時に師匠のような存在の1人だ。
福永師がジョッキーを引退するにあたっては、同取材に「すごくさみしいですが、福永厩舎の馬に調教から乗って、結果で恩返ししたいです!」と力強く宣言。その実現に向けていよいよ、最初のチャンスが回ってきた。
ちなみに一昨年12月に放送された『8SPORTS』(関西テレビ)では、両者のスペシャル対談も実現。福永師も今村騎手を「まじめで明るくて馬が好きで……言うことがないくらい頼もしいです」と高く評価していた。
2人はそんな間柄であることから、今回に限らずこれからも騎乗依頼が予想される。思うように勝ち星を伸ばせていない今村騎手にとっても福永厩舎のバックアップは強力な援護射撃となることは間違いない。初タッグとなるアスクデビューモアは力の入る一戦となるだろう。
「アスクデビューモアは前走こそ出遅れもあり14着と大きく敗れましたが、デビュー戦では1番人気に推された素質馬。2014年の新潟2歳S(G3)を勝った現役種牡馬ミュゼスルタンの半弟という血統馬であり、祖母のマルカコマチは騎手時代の福永師を背に重賞を勝っていることから、厩舎ゆかりの馬でもあるんですよね。
今回は前走から約3ヶ月間隔をとったことでリフレッシュ効果も期待され、2ハロンの距離延長となるダート1800mがプラスに出れば好走があって不思議ではありません」(競馬誌ライター)
また今週末の今村騎手はアスクデビューモアの他にも、日曜の阪神1Rでランランガールと4戦連続でコンビを組むなど楽しみな馬が控えている。
ランランガールはデビューから3戦連続2着とクラス上位の成績であることから、いつ順番がきてもおかしくない。今週末こそは久々の白星が期待できそうだ。