【アーリントンC(G3)予想】実績ある重賞経験馬から走り頃の5頭をチョイス。狙うは「ちょい荒れ」の好配当

 今回はNHKマイルC(G1)の最終関門となるトライアル、アーリントンC(G3)を予想していく。

 先週は振り返りたくないほど酷かった。阪神牝馬S(G2)は自信満々で切ったマスクトディーヴァが勝利、桜花賞(G1)も同じく自信満々で切った阪神ジュベナイルF(G1)組の上位2頭でワンツー。ここまで来るともはや悪夢でしかない。

 気を取り直して予想へ戻ろう。

 まずはいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていく、のだが、18年から今の時期に施行時期が変更された関係で、こちらのデータに関しては過去6年分、18頭のデータとする。

朝日杯フューチュリティS、条件戦(1勝クラス) 各4頭
未勝利戦 2頭
弥生賞ディープインパクト記念、フィリーズレビュー、京王杯2歳S、共同通信杯、シンザン記念、京成杯、ファルコンS 各1頭
条件特別(1勝クラス) 1頭

 となっている。

 G1からの転戦と未勝利戦勝ち上がりの臨戦が同数というのが何とも言えないところだが、ここ6年で見る限りでは前走重賞からのローテーションに分があるようだ。少なくとも勝ち馬は重賞組からしか出ていない。

 続いて人気順の成績を見ていく。こちらは10年分のデータで見る。

1番人気 6-0-0-4
2番人気 0-0-1-9
3番人気 0-2-1-7
4~6番人気 2-4-4-20
7~9番人気 1-3-3-23
10番人気以下 1-1-1-52

 となっている。

 1番人気はそこそこアテにできそうだが、2番人気、3番人気はアテにしづらい。近5年でも1番人気3頭に対して、2番人気は1頭、3番人気はゼロと1番人気以外の上位人気が芳しくない。数字の上では中穴クラスの好走が目立っているが、近5年では7番人気以下の人気薄が跳梁跋扈している。該当6頭、うち10番人気以下が3頭と、過去10年で来た10番人気以下の人気薄はここ5年に集中している。抜けた馬がいない場合は人気薄まで手広く検討する方が良さそうだ。

 これを踏まえて「◎」は7番チャンネルトンネルとする。

 新馬戦こそ勝ち上がったものの、その後3戦続けて足踏みが続いている状態で、前走のスプリングS(G2)では3着とハナ差で惜しくも皐月賞(G1)の優先出走権を逃した。

 新馬戦が1400mで、その後2戦続けてマイル戦を使って2着、4着と結果が出なかったが、注目したいのは2戦目のジュニアC(L)の走破タイム。2着ながら今回のメンバーで最速となる1分32秒9をマークしている。

 無論、このタイムならこのレースの平均的な勝ちタイムを上回っており、重賞級のポテンシャルがあることをうかがわせる。上がりも33秒台をキャリア4戦で3回記録しており、時計勝負でも上がり勝負でも対応できるはず。

「○」は1番ポッドテオを挙げる。

 この馬も◎チャンネルトンネル同様、ジュニアCに出走しており、1分33秒1で3着に食い込んでいる。この時計はメンバー中2位のマイルの持ち時計。また上がり最速こそ1度しかないが、コンスタントに33秒台の脚が使え、位置取りも出遅れなどして余程後ろにならない限りは、前でも中団でも大丈夫な自在性がある。

 勝ちきれない馬には勝ちきれないなりに好走することはよくあること。勝ち負けは厳しいかも知れないが、3着内まで広げれば十分馬券になり得ると見ている。

「▲」は16番タガノデュードを推す。

 注目したいのは朝日杯FS(G1)に出走しており、15番人気と人気薄ながら5着に入っていること。しかも、タイム差は0秒3と僅差での負けである。皐月賞で本命視されているジャンタルマンタルに、0秒3差まで迫ったのは高く評価したい。

 マイルの持ち時計も上がりタイムも目を引くものはないが、この馬がそれなりに好走しないのであれば、ジャンタルマンタルの実力も実はそれほどでもない、という理屈になる。

 おそらく当日はかなり人気を落とすはずだが、この朝日杯FS5着の実績が本物であれば、だいぶ格が下がるここで好走してもおかしくはない。

「△」は5番シヴァースと15番オフトレイルの2頭としたい。

 シヴァースは昨年11月の京都マイルで新馬戦を勝ち上がり、間隔を空けて前走のきさらぎ賞(G3)に臨んで、勝ち馬とはハナ+ハナ差の3着と惜しいレースとなった。前走もそうだが、新馬戦も稍重馬場の中、超スローから上がり勝負で最速の33秒8をマークして差し切り勝ちを収めている。

 上述した通り、条件戦から回ってくる馬より前走重賞の馬の方に分があるレース。そこでこうしたパフォーマンスを見せているだけに、人気していても押さえる必要はあろう。

 オフトレイルは前走で見せた上がり最速33秒7の脚はこのレース向き。鞍上が新馬戦でコンビを組んだ武豊騎手に乗り替わるだけに、どういったレース運びをしていくかという興味もある。前走、こぶし賞(1勝クラス)からの好走例もあり、極端な人気薄でもないところが狙い目と言える。

 ということで、今回は1番、5番、7番、15番、16番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。今年は昨年の2歳戦の悪い流れをひきずって3歳戦でことごとく煮え湯を飲まされている。ここらでその流れを断ち切りたいところだ。

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