どれだけハズレても我々は「バッターボックス」に立たせてもらえる! 悔いを残したくないからこその大ダメージ…競馬と後悔の実に深い繋がり【徒然なる神のくず競馬トーク】

「後悔」

 さて、天皇賞・春(G1)は終わりましたが、今週はかしわ記念(G1)もあるし、その後はすぐNHKマイルC(G1)もあります。プロ野球選手なら、成績が悪ければバッターボックスにも立たせてもらえませんが、我々競馬ファンはバッターボックスにはいつでも立てます。常にチャンスをもらえるのです。

 ありがたい。常にレースという打席が用意されているのですから。はい。それに野球選手なら自分の意思で「今週は休みます。来週からまたよろしく」なんてわけにはいかない。疲れていても、試合に出なければいけないのです。そうしなければ、すぐ他の選手にポジションを取られてしまう。我々は違います。

 いつでもバッターボックスに立てるし、いつでも休んでいいのです。何て恵まれているのでしょう。ありがたや、ありがたや。野球選手と違うのは、我々の場合、バッターボックスはピンチにもなり得るということです(笑)。というより、常にチャンスでありピンチ。今週はどっちだ? 週末までじっくり考えましょう。

 突然ですが、誰もが皆後悔はしたくないと思います。私もそうです。数多の歌や、映画、ドラマ、小説、漫画にそのような趣旨の言葉が出て来ますね。そうです。後悔は人生の敵です。私も後悔しないように生きているつもりだ。

 ちなみに、競馬において私が一番したくない後悔は、馬券が当たった時の「もっと買っておけばよかった〜」なんですね。これが曲者なんですよ(笑)。大曲者だ。賭け金が上がっちゃって仕方がないのです。賭け金を上げるのは諸刃の剣。大体「もっと」とは、どれくらいなのか? キリがないではないか。

 この後悔を防ぐ気持ちのせいで、私は負ける時は毎回ものすごい手傷を負います。「ほどほどが一番」とはよく言ったものだ。まあ、でも仕方がないですね。その代わり、当たった時の喜びも人一倍なのですから。そう割り切るしかありませんなあ。ええ。

 それにしても、競馬と後悔には実に深い繋がりがありますね。ワンセットと言ってもいいくらいだ。一般的には競馬の後悔の代表的なものといえば「やらなきゃよかった……」ですよね? 巷ではよく「やらないで後悔するより、やって後悔した方がいい」なんて言います。

 しかし、私は思う。

 競馬においては同じ後悔なら、やらないで後悔した方がいいかもしれません(笑)。ダメージはそちらの方が少ない気がします(笑)。まあ、そんなこと言ってたら馬券が買えませんから、どうなっても後悔しないように頑張って予想するしかありませんね!

 NHKマイルCは面白そうです。共に頑張りましょう! ではまた。

キャプテン渡辺

お笑い芸人。1975年10月20日生まれ、静岡県静岡市出身。A型。放送芸術学院卒業。2005年にお笑いトリオ・キラッキラーズを結成。現在はピン芸人として活躍中。土曜の競馬中継「ウイニング競馬」(テレビ東京)レギュラー。競馬予想術の粋を集めた自著「神の馬券術」(KADOKAWA)が好評発売中

【YouTube】くず競馬チャンネル

Twitter:@captain1975

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