【オークス】石川裕紀人が滑り込みでラストチャンスをゲット!?血統的に距離延長歓迎の穴候補に浮上…カワカミプリンセス、カレンブーケドールに続けるか

石川裕紀人騎手 撮影:Ruriko.I

 28日に行われた日曜東京メインのスイートピーS(L)は石川裕紀人騎手が騎乗した6番人気コガネノソラ(牝3歳、美浦・菊沢隆徳調教師)が勝利。未勝利戦から3連勝でオークス(G1、5月19日)の優先出走権を手に入れた。

 13頭立てで行われた芝1800mのレース。激しい先行争いを繰り広げたニューステソーロとエマロアが1000m通過57.5秒の激流を作り出した。コガネノソラと石川騎手のコンビは中団後方で折り合いに専念して脚を溜める作戦を採る。最後の直線に入って先に抜け出したニシノティアモ目掛けて追い出されると豪脚を炸裂。メンバー最速となる上がり3ハロン34.1秒を繰り出し、ライバルとの追い比べをクビ差で制した。

 大役を果たした石川騎手はレース後、「実戦での騎乗は初めてだが、厩舎や前走での騎乗者から少しソラを使う面があると聞いていたので、追い出しをぎりぎり我慢した。内容としては満点の競馬ができたと思います」と会心の笑み。コガネノソラを管理する菊沢調教師も「抜け出すと気を抜くところがあるが、騎手も丁寧に乗ってくれた。まだ余裕があったし、距離も大丈夫だと思います」と本番に向けて好感触をつかんだようだ。

 同レースで優勝した昨年のウヴァロヴァイト、一昨年のウインエクレールはレース間隔が詰まることや距離適性を考慮してオークスを回避したが、菊沢調教師は戦前のインタビューでオークスを意識したコメントを出していたため、順調なら出走する見込み。お手馬クリスマスパレードに騎乗した1週前のフローラS(G2)を4着に敗れた石川騎手にとっても、このままコンビ続行なら滑り込みの参戦に期待が持てそうだ。

血統的に距離延長歓迎の穴候補に浮上…

 また血統面での後押しも心強い。コガネノソラは叔母にウインマリリンがおり、父ゴールドシップ×母父ロージズインメイの配合からは、2021年のオークスを優勝したユーバーレーベンもいる。

 トライアルとしては他のステップに分の悪いスイートピーS組だが、2006年のカワカミプリンセスのオークス優勝や19年のカレンブーケドールなど、本番で通用した例はある。距離延長も歓迎できそうなコガネノソラの激走にも注意をしておきたい。

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