キタサンブラック産駒に新たな可能性!? イクイノックス、ソールオリエンスらと異なる距離適性…スプリント路線に期待の1頭が登場か
5日、京都競馬場の1200mを舞台に鞍馬S(OP)が行われた。温度計が夏日を指すほどの暑さの中で切られたスタートは、ジャスパージャックがハナを主張する展開に。ミドルペースで刻まれ迎えた直線、外から猛然と上がってきたのはジャスティンスカイ(牡5、栗東・友道康夫厩舎)だ。
ゴールまで残り100m、前で粘るスマートクラージュを捉えて先頭に躍り出ると、内から来たカリボールや後方から追い上げるプルパレイをしのぎ切りそのままゴール。大敗続きのマイルから距離を短縮して挑んだレースで嬉しい1年3ヶ月ぶりの勝利を手に入れた。
ジャスティンスカイは父キタサンブラック、母リアリサトリスという血統。キタサンブラック産駒はイクイノックスやソールオリエンスなど、クラシックディスタンスを得意とする馬も多い。一方で1400m以下の短距離では、これといった大物が出ていなかった。
スプリント路線に期待の1頭が登場か
ただ、管理する友道師が「(元々は2000mを主戦場にしていた本馬が)1600mに短縮して良さが出ましたが、最近は集中力が持続しません。それで距離をさらに短縮」と説明していたことを振り返れば、マイル戦からスプリント戦へシフトしたことは、結果的に正解だったといえるだろう。
連敗の長いトンネルを抜け、スプリント路線で活路を見つけたジャスティンスカイ。スプリンターとしての可能性は未知数だが、今後の活躍次第では秋に注目の1頭として名乗りを上げているかもしれない。