【オークス枠順確定】4枠7番ステレンボッシュに「鬼門」となるか?「過去40年」遡っても勝った馬は1頭…ラッキーセブンかそれともアンラッキーか?
16日に発表されたオークス(G1)の枠順。桜花賞(G1)を制し、牝馬二冠を狙うステレンボッシュ(牝3、美浦・国枝栄厩舎)は4枠7番に決まった。
昨年の時点で例年以上のハイレベルといわれてきた今年の3歳牝馬。阪神ジュベナイルF(G1)を制したアスコリピチェーノ、同2着ステレンボッシュが、着順を入れ替えたまま桜花賞でワンツー決着を演じ、新勢力の台頭を許さなかった。
ステレンボッシュ一強ムードが濃厚のオークス
ステレンボッシュに借りを返された格好のアスコリピチェーノは、距離延長に不安を残すこともあってかNHKマイルC(G1)に出走。最後の直線で進路がなくなる致命的な不利がありながらジャンタルマンタルの2着に好走した。
オークスに関しては、昨年のホープフルS(G1)を快勝したレガレイラの動向にも注目が集まったが、休み明けの皐月賞(G1)を1番人気で6着に敗れたものの、陣営は牡馬相手の日本ダービー(G1)への挑戦を選択。凱旋門賞(仏G1)への登録も済ませた。
出走していたら強敵となるはずだったアスコリピチェーノやレガレイラが不在なら、ステレンボッシュの牝馬二冠も現実味を帯びてくる。1番人気濃厚の本馬だけに、ここはすんなりと勝っておきたいところだ。
しかし、データ的に4枠7番という鬼門の馬番となったことは気がかり。というのもグレード制導入以降の過去40年で勝ち馬が1頭しか出ていないからである。
そんな苦戦を強いられている4枠7番で見事勝利したのが、2009年に優勝したブエナビスタだ。
ワイドサファイアが放馬で除外となり、17頭立てで行われたレースを後方から進め、最後の直線で14番手の絶望的な位置からグングン加速。先に抜け出して完全に勝ちパターンに持ち込んだレッドディザイアをハナ差捉えてゴールした。秋華賞(G1)ではライバル・レッドディザイアに逆転を許したが、それはまた別の話だ。
前回優勝ブエナビスタは二冠を達成
「過去40年で1勝といわれると不安にもなりますが、その1勝が二冠を制したブエナビスタなら逆に縁起がいい気もしますね。心配があるとすれば、名手J.モレイラ騎手から戸崎圭太騎手に乗り替わることでしょうか。
これまで東京の芝2400mのG1を勝ったことがない(2着5回)のは気になりますが、今年の戸崎騎手は好調ですし、なんとかなるんじゃないかと期待しています。オークスを勝ってダービーで連勝を決めたいところですね」(競馬誌ライター)
7番枠はラッキーセブンとなるか、それともアンラッキーとなるか。
ジャスティンミラノとのコンビでダービージョッキーを狙う戸崎騎手としても、結果の欲しい大一番となりそうだ。