ワグネリアンの「鬼脚」に一抹の不安!? 中京競馬場の「最速記録」を叩き出す異次元の勝利も「東京」記録保持者の”醜態”が……
また、最後は良血馬2頭によるマッチレースとなったが、惜しくも敗れたヘンリーバローズは兄に現在4連勝中で「超大物」の呼び声高いシルバーステートがいる血統。なお、本馬の弟は先日行われたセレクトセールで2億6000万円の値がついている。
ヘンリーバローズは競馬ポータルサイト『netkeiba.com』で開催されているPOG(ペーパーオーナーゲーム)でも指名馬ランキングで1位になるなど、デビュー前から極めて評判の高い一頭だった。
この2頭、3着以下に5馬身もの大差をつけたことも然ることながら、注目すべきはその2歳馬離れした瞬発力だろう。
先述した通り、このレースは前半の1000m通過が67秒という極端な瞬発力勝負となった。しかし、それにしても勝ったワグネリアンの上がり3ハロン32.6秒には驚愕の意を覚えざるを得ない。なお、このタイムは古馬も含めたすべてのレースにおいて、中京競馬場の最速記録となっている。この驚異の瞬発力は、まさしく切れ者で知られた「祖母譲り」といったところだろう。
無論、ワグネリアンに次ぐ上がり3ハロン32.8秒を記録したヘンリーバローズも前評判に違わぬ相当な大器。3着のスヴァルナが33.8秒という高速上がりを繰り出しているにもかかわらず、ほぼ直線だけで1秒突き放し、5馬身置き去りにしたことになる。
この結果を受け、一部の競馬ファンからは早くも「来年のダービー馬が現れた」「これは伝説の新馬戦になる」などSNSを中心に極めて高い評価が下されている。