【アルゼンチン共和杯(G2)展望】異色のロードカナロア産駒が登場! ジャパンC、有馬記念に向け、遅れてきた好素材が激突!

セレシオン 撮影:Ruriko.I

11月3日、秋の連続G1開催の谷間には東京競馬場で伝統のハンデ戦・アルゼンチン共和杯(G2)が行われる。昨年、ここで重賞初制覇を決めたゼッフィーロは、そのまま香港ヴァーズ(G1)でも2着に好走。ジャパンC(G1)や有馬記念(G1)にも繋がるレースだけに今年も上を目指す楽しみなメンバーが集った。


本命不在の混戦が予想されるが、クロミナンス(牡7歳、美浦・尾関知人厩舎)の堅実さは大きな武器になるはずだ。

かつてはデビュー2戦目から3連勝したクロミナンスだったが、6歳を迎えた昨秋にノベンバーS(3勝クラス)を勝ち上がり6歳にして待望のオープン入り。しかし、今までの遅れを取り戻さんと、ここから快進撃が始まる。

重賞初挑戦となった年明けのAJCC(G2)でいきなり3着に好走すると、続く日経賞(G2)では2着を確保して収得賞金の上積みに成功。さらに目黒記念(G2)でも勝ったシュトルーヴェからクビ+アタマ差の3着という接戦を繰り広げるなど、安定した走りを見せている。

好調の要因は距離の延長が大きい。短距離傾向の強いロードカナロア産駒だけに、ここまで2000以下を使われていたが、オープン入りしてから2200m→2500mと距離を延長しての好成績。母方に流れるトニービン→マンハッタンカフェという豊富なスタミナを感じさせる血が異色のロードカナロア産駒を支えているようだ。

ベストディスタンスが分かった以上、欲しいのは重賞タイトルだ。ここを勝てば胸を張ってG1に挑戦できる。鞍上には日経賞でコンビを組んだ戸崎圭太騎手を迎える模様だ。


堅実さなら、6戦連続馬券圏内に好走中のセレシオン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)も負けてはいない。

一昨年の菊花賞(G1)で11着に大敗してから3勝クラスで取りこぼしが続いてたが、今年5月の弥彦S(3勝クラス)で1番人気に応えてオープン入り。勢いそのままに関越S(OP)→新潟記念(G3)で3着→2着と夏の新潟で結果を残してきた。

夏の新潟3戦すべてで上がり最速を記録している通り、セレシオンの最大の武器はその鋭い末脚だ。特に前走の新潟記念は上がり3ハロン32.8秒と切れに切れた。舞台は東京に移るが、直線の長いコースは歓迎だろう。

課題は、やはり2500mという距離になる。このレースで好走例の目立つハーツクライ産駒だけに、3000mの菊花賞で11着に沈んだ雪辱を晴らしたい。鞍上は主戦の荻野極騎手。

サヴォーナ 撮影:Ruriko.I

サヴォーナ(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)もG1に向けて賞金を加算したい1頭だ。

昨年の神戸新聞杯(G2)で2着して菊花賞でも5着に好走。年明けの日経新春杯(G2)でも2着している通り、サヴォーナは紛れもない実力派だ。

しかし、その後は阪神大賞典(G2)→天皇賞・春(G1)と王道を歩むも共に6着。賞金加算のため必勝態勢で挑んだ函館記念(G3)も1番人気に推されながら4着と、あと一歩が足りない競馬が続いている。

今秋もオールカマー(G2)で4着と実力上位は明らかだが、もうワンパンチほしいサヴォーナ。ここで自らの殻を破りたいところだ。鞍上は主戦の池添謙一騎手。


他にも夏の北海道の長丁場で連勝したショウナンバシット、昨年の2着馬マイネルウィルトス、前走の京都大賞典(G2)で3着だったメイショウブレゲなどもハンデ次第で上位争いできるはずだ。

GJ 編集部

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