【ローズS(G2)展望】武豊リスグラシューVS岩田ファンディーナ! 大混戦の「5強」から抜け出し秋華賞に”王手”を掛けるのは……!?
昨秋にアルテミスS(G3)で重賞初制覇を飾り、阪神ジュベナイルF(G1)では出遅れならもソウルスターリングの2着。女王の最大のライバルとして大きな注目を集めた今春のリスグラシューだったが、結果は3戦して未勝利。特に期待されたオークスでは、またも出遅れて5着に完敗と期待を裏切る格好となってしまった。
復権へ巻き返しが期待されるローズSだが、阪神1800mはこの馬にとって最高の舞台である可能性が高い。走ったのはデビュー2戦目となる未勝利戦だけだが、2歳レコードを叩き出す圧巻の内容。後の京成杯(G3)2着馬ガンサリュートに4馬身差をつけるなど、如何なく能力を発揮している。
阪神コースは、2度のG1・2着があるなど相性は抜群。春の鬱憤を晴らすためにも競馬界のレジェンドと共に、ここで改めて存在感を見せつけ、ラスト1冠に弾みをつけたいところだ。
長い直線の末脚勝負ならば、当然アドマイヤミヤビ(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)も筆頭候補の一頭だ。
昨秋の百日草特別(500万下)では後の弥生賞馬カデナを破り、クイーンC(G3)でも後の桜花賞馬レーヌミノルに完勝。アドマイヤミヤビは紛れもなく、いつG1を勝ってもおかしくはない存在だ。
しかし、ソウルスターリングに次ぐ2番人気に支持された桜花賞ではスタートで出遅れ、そのまま何もできずに12着大敗。ファンの期待を裏切ることとなったが、続くオークスでは本来の末脚で上がり最速を記録して3着。改めて、その能力の高さを見せつけた。
是が非でも欲しいラスト1冠を懸けた戦いは、デビュー戦から手綱を執ったC.ルメール騎手に戻っての仕切り直しとなる。充実の3連勝は、すべてルメール騎手によってもたらされたもの。相性のいいコンビで、幸先の良いスタートを切れるか。
この春の3歳牝馬戦線で最大の惑星となったのがモズカッチャン(牝3歳、栗東・鮫島一歩厩舎)だった。