ローズS(G2)アドマイヤミヤビで「エアスピネル札幌記念」の悪夢払拭!? ルメール騎手が全盛期の武豊騎手を超える「絶対王政」創設へ闘志


 初戦のスプリンターズS(G1)こそ、サトノダイヤモンドで挑む凱旋門賞(仏G1)との兼ね合いで不参加となるが、秋華賞をアドマイヤミヤビ、菊花賞を皐月賞馬のアルアイン、天皇賞・秋をオークス馬のソウルスターリング、マイルCSを皐月賞馬のイスラボニータ、ジャパンCをダービー馬のレイデオロと、勝てるチャンスが十分にあるラインナップが揃っている。

 秋競馬の開始時点でここまで充実した状況いることは、全盛期の武豊騎手でも、そうあることではなかった。これもルメール騎手の技術の高さと信頼性が生んだ”ブランド力”であることは間違いない。

 アドマイヤミヤビのローズSは、最強の「絶対王政」創設への大事な初戦となるのだ。

 ここまで極端に「ルメール需要」が高まった背景には、やはりヴィクトリアマイル、オークス、日本ダービーと東京G怒涛の3連勝を飾った春のインパクトが大きい。それもすべて1番人気の馬でなかったことが、よりルメール騎手の手腕を光らせた。

 率直に述べて、アドマイヤミヤビのデムーロ騎手も、アルアインの松山弘平騎手も敗れはしたものの、決して乗り替わりを強いられるような悪い騎乗ではなかった。強いて述べれば、それ以上にルメール騎手の「良さ」が際立った結果ということなのだろう。

 しかし、そんな”無双状態”も今は昔。この夏はルメール騎手にとって、辛い逆風の中での戦いだった。重賞レースで毎週のように上位人気馬に騎乗しながらも、尽く敗戦。なかなか馬券圏内にさえ入れないレースが続き、ファンの信頼は瞬く間に失墜した。

「単勝1.5倍のエピカリスで敗れたレパードS(G3)も衝撃的でしたが、最も印象的だったのはエアスピネルで敗れた札幌記念(G2)でしたね。

 あの時もそれまで主戦だった武豊騎手が降板して、白羽の矢が立ったのがルメール騎手でした。しかし、結果はあまり見せ場のない5着。観戦したファンからは『ルメールでもダメじゃないか』『武豊のままでよかったのでは』と他のライバル騎手よりも、より一層高い信頼があるルメール騎手の手腕に疑問を呈するが聞かれました」(競馬記者)

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