2歳「608kg」の巨漢がJRA最高記録を達成! 規格外の”スケール”を持つハギノグランデが「あと32kg足りない」理由
ただ、希望はある。というのもショーグンはデビューした3歳1月こそ620kgとハギノグランデを大きく上回っていたものの、2戦目には-14kgとしっかり絞っている。初勝利は4戦目で604kgと、ハギノグランデの608kgを下回る数字だ。
ショーグンはそこから着々と力を、そしてそれに伴った”肉”を付け、5歳の1月に最高体重を記録。結局3勝を上げ、昨年の春に引退している。競走馬としては、あまりにも大きすぎた体を考えれば、十分な活躍といえるのではないだろうか。
今はまだデビュー戦で敗れたばかりのハギノグランデだが、是非とも偉大なる”将軍”の背中を目指して鍛錬を積んでほしい。多くの芦毛馬や白毛馬、そしてショーグンが多くのファンから愛されたように、レース中に一目でわかる馬はそれだけで人気者になる。
井上雄彦の名作『スラムダンク』に登場する田岡茂一監督の名ゼリフを借りるなら、まさに「デカいだけ?結構じゃないか」だ。いつか大きなレースで力走する本馬の姿に期待したい。