武豊騎手JRA「G2・100勝」達成記念【前編】メジロマックイーン、ナリタブライアン、サイレンススズカ……時代を彩った「天才の歴史」をプレイバック

 9日、京都競馬場で開催された京都大賞典(G2)をスマートレイアーが勝利したことで、武豊騎手はJRA通算G2・100勝を達成。また1つ、前人未到の金字塔を打ち立てた。そこで今回は、約30年に渡る「天才騎手の歴史」をG2勝利と共に振り返ってみたい。

「前編」となる今回は、武豊騎手にとって重賞初制覇でもあったトウカイローマンの京都大賞典から、海外進出の礎となったスキーパラダイスによる京王杯スプリングC(G2)、ナリタブライアンとマヤノトップガンによる伝説の阪神大賞典(G2)など、主に20世紀の激闘を振り返りたい。※レース名は現表記で統一。

【1】1987/10/11「京都大賞典(G2)」トウカイローマン

「魔術師」と呼ばれた名手・武邦彦の息子としてデビュー戦当初から注目を浴びていた若き天才の重賞初制覇は、重賞初騎乗から9戦目でやってきた。前走の小倉記念を1番人気で敗れてからのリベンジに成功。この年の春、引退目前からの現役続行を決めた1984年のオークス馬は天才騎手の初重賞馬として名を残すと共に、歴史的名馬トウカイテイオー誕生にも大きく関係している。

【2】1987/10/18「京都新聞杯(G2)」レオテンザン
【3】1988/4/3「大阪杯(G2)」フレッシュボイス
【4】1988/10/23「ローズS(G2)」シヨノロマン
【5】1988/10/30「スワンS(G2)」シンウインド
【6】1989/10/8「京都大賞典(G2)」スーパークリーク
【7】1989/10/22「ローズS(G2)」シャダイカグラ

 伝説の大外枠から桜花賞制覇を成し遂げた「ユタカの恋人」は、今でも武豊が「牡馬ではディープインパクト。牝馬ではシャダイカグラ」と述べるほど溺愛する存在だった。牝馬2冠を懸けて上々のスタートを切ったシャダイカグラだったが、この時すでに脚に爆弾を抱えた状態。それが続くエリザベス女王杯の”非業”に繋がるとは、この時は誰も知る由がなかった。

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