キタサンブラック陣営の落鉄弁明に「またか」の声……大レースで度重なる”落鉄問題”にJRAが示した「驚くべき見解」とは
26日に行われたジャパンC(G1)は5歳馬のシュヴァルグランが優勝。姉と妹にG1勝ち馬を持つ超良血馬にとって、悲願のG1初制覇となった。
その一方で、JRA・G1最多勝、歴代賞金王の座を目指して出走したキタサンブラックは、単勝2.1倍に支持されながらも3着に敗退。大記録達成は持ち越しとなった。レース後、主戦騎手の武豊騎手が「これも競馬」と語ったように、大本命馬が負けてしまうことがあるのも競馬である。
しかし、今回はキタサンブラックにとって「左前脚の落鉄」という、何とも悔しい敗戦となった。
レースを見守ったファンからは「落鉄しての3着はすごい」「王者の意地を見せたな」など「負けてなお強し」と称賛の声がある一方、『落鉄』というワードを目にして「またかよ」「キタサンお前もか」という呆れも数多く聞かれた。
一部のファンから”興醒めの声”が聞かれるように、近年の競馬で特にG1など大きなレースにおいて有力馬が敗れた際、頻繁に耳や目にするのが、この『落鉄』という言葉だ。馬券を買うファンからすれば「鼻出血」や「ノド鳴り」と並んで敗因として見えにくく、それだけに納得し難い、忌み嫌われる言葉としてやり玉に挙げられることも珍しくない。
昨年だけでも、2冠馬ドゥラメンテのドバイシーマクラシック、サトノダイヤモンドの日本ダービー、そのサトノダイヤモンドを破ってダービーを優勝したマカヒキのニエル賞など、日本中の競馬ファンが注目する大きなレースでの落鉄が相次いだ。
今年もクイーンズリングの阪神牝馬Sやモズカッチャンの秋華賞、そして今回のキタサンブラックなど、G1馬だけを例に挙げても枚挙に暇がない。馬券を買うファンからすれば「とにかくポロポロと落鉄する」という印象を持っても仕方がない状況だ。