【香港国際競走・展望】「世界王者」ハイランドリールVS「菊花賞馬」キセキが激突!日本馬8頭と海外馬の力関係は?
香港マイル(G1)芝1600m 発送時刻12月10日(日)16時50分(日本時間)
一昨年には日本のモーリスが勝利するなど、スプリントよりもまだ望みがありそうな香港マイル。こちらも地元香港勢の層が厚いカテゴリーだが、今春マイル王に戴冠したサトノアラジンが昨年7着の借りを返せるかに注目だ。
中心になりそうなのは、昨年の覇者ビューティーオンリー(セン6歳、港・A.クルーズ厩舎)か。昨年の香港マイル制覇後、日本の安田記念(G1)で6着に敗れるなど未勝利だが、5月のチャンピオンズマイル(G1)で2着するなど力は健在。前哨戦を見た限り昨年のような勢いは感じられないが、底力でどこまで。
勢いでは「香港No.1」のJ.モレイラ騎手が騎乗するシーズンズブルーム(セン5歳、港・C.シャム厩舎)が面白い存在だ。ここまでG1勝ちこそないものの、この秋は重賞で2着、1着と充実。特に前走のジョッキークラブマイル(G2)では強敵相手に勝利しており、ここでG1初制覇なるか。
他にも昨年の2着馬ヘレンパラゴンや3着馬のジョイフルトリニティ、チャンピオンズマイルを勝ったコンテントメントなど、香港勢はマイル実力者が健在。いずれも上位争いに絡んで来そうな強豪だ。
日本からは今春の安田記念を勝ったサトノアラジンが出走するが、マイル戦線統一が懸かった前走のマイルCS(G1)での12着大敗が気掛かり。極端な不良馬場で行われた2走前の天皇賞・秋でしんがり負けを喫した”精神的ダメージ”が残っているとのウワサもあるが……。日本のマイル王の意地を見せてほしいところだ。
香港カップ(G1)芝2000m 発送時刻12月10日(日)17時30分(日本時間)
昨年は日本のモーリスが圧倒的な強さを示し、香港の競馬関係者の度肝を抜いた香港C(G1)。抜けた存在のいない今年は混戦が予想されており、引き続き日本勢の”連覇”も期待できる状況だ。
迎え撃つ香港勢の大将格は、前哨戦のジョッキークラブカップ(G2)を制したワーザー(セン6歳、港・J.ムーア厩舎)だ。昨年のクイーンエリザベス2世Cで、日本のラブリーデイやヌーヴォレコルトを相手に4馬身半差の圧勝劇。日本の競馬ファンにもその名が知れ渡っている存在だ。その後も順調にタイトルを重ねてG1・3勝。香港を代表する存在に上り詰めた。