【有馬記念(G1)展望】キタサンブラック「最終決戦」に最強ライバルが集結!競馬界の次代を担う「4強」対決を制するのは……
現役王者キタサンブラックと戦うのは、これが最初で最後になる。見方を変えれば、これでもし敗れれば、スワーヴリチャードは生涯キタサンブラックに勝てなかったということになる。それは即ち、来年以降に競馬界の主役を張る3歳世代の威信にも関わるということだ。
かつて世紀末覇王といわれたテイエムオペラオーが、年間無敗の8連勝でグランドスラムを達成した。だが、3歳で迎えた前年の有馬記念でグラスワンダーとスペシャルウィークの前に3着に敗れたばかりに、この馬を最強と呼ぶ人はあまり多くない。
着差は「ハナ+クビ」だったが、そのほんのわずかな差が、今なお歴代最高獲得賞金を誇る歴史的名馬の戦績に大きな影となって残り続けている。だからこそスワーヴリチャードもまた、今回だけは負けるわけにはいかない。
他にも女王ミッキークイーンや、雨の申し子レインボーライン、昨年4着のヤマカツエース、未完の大器シャケトラなどお馴染みのメンバーが集結。3歳馬からもサトノクロニクル、ブレスジャーニーと活きのいい素質馬が古馬一線級に挑戦する。
いずれにせよ、今年はここが引退レースとなるキタサンブラックを筆頭に「4強」の対決が濃厚だ。果たして、最後に笑って年を越すのは誰なのか。意地とプライドを懸けた年末の大一番・有馬記念は12月24日(日)の15時25分の発走予定だ。