R.ムーア騎手「ゴタゴタ事情」に怒り爆発!? 有馬記念(G1)サトノクラウンが前走ジャパンCで大敗した「真相」は英国人の”手抜き”仕上げ?
「実は、サトノクラウンがムーア騎手に強烈な印象を残したのは、3年前の東スポ杯ではなく、昨年の香港ヴァーズです。
このレースでムーア騎手は世界有数の実力馬で、前年の王者でもあるハイランドリールに騎乗していました。各国のブックメーカーで断トツの1番人気に推され、最後の直線でも後続を6馬身半ぶっちぎる堂々のレースを展開したのですが、その半馬身前を走っていたのがサトノクラウン。ムーア騎手からすれば、信じられない光景だったと思います。
そこから本人の言葉通り、ムーア騎手はサトノクラウンにベタ惚れ。昨年、モーリスを目当てに来日して天皇賞・秋と香港Cを勝ったように、今年の”お目当て”は紛れもなく親交の深い堀厩舎のサトノクラウンでした。
その思いは相当強かったらしく、前走までサトノクラウンに騎乗していたM.デムーロ騎手も降板を覚悟するほど。一時は『もしもサトノクラウンに乗れるのなら優先させてほしい』という条件付きで、代わりにシュヴァルグランの騎乗オファーを受けていました」(競馬関係者)
しかし、そんなムーア騎手の熱意は、思わぬ形で裏切られることとなる。
念願のサトノクラウンとのコンビで参戦が予定されていたジャパンCの直前に、自身が主戦を務めるA.オブライエン厩舎のアイダホの来日が決定。ムーア騎手は契約により、泣く泣くサトノクラウンを諦めることになった。
だが、この時ばかりは普段ほとんど感情を表に出さないクールガイも「セカンドジョッキーじゃダメなのか!」と激情を露にしたという。
それもそのはず。ムーア騎手はただサトノクラウンに騎乗するというだけでなく、『ロンジンワールドベストジョッキー』の最終戦となるジャパンCを勝つことによって、首位を走るボウマン騎手との一発逆転を狙っていたのだ。