ダノンプレミアムVSワグネリアンの牙城を崩す”有望株”続々「超ハイレベル」牡馬クラシック路線の「鍵」を握るのは意外にも……

ワグネリアン(栗東・友道康夫厩舎)

ワグネリアン(競馬つらつらより)

血統:ディープインパクト×キングカメハメハ(母父)
戦績:3戦3勝
主な勝ち鞍:東京スポーツ杯2歳S(G3)

 2歳王者ダノンプレミアムが「1強」と評されないのは、底知れぬスケールを秘めた本馬がいるからか。ここまで3戦3勝、それもほぼ馬なりで突き抜けた東京スポーツ杯2歳Sが証明するように、レースを重ねるたびに強みを増している感さえある。

 デビュー戦こそハナ差の辛勝だったが、これは相手のヘンリーバローズ(栗東・角居勝彦厩舎)が強かっただけ。3着以下は5馬身以上ちぎっており、記録した上がり3ハロン32.6秒は、古馬戦も含めた中京競馬場史上最速。度肝を抜かれたファンの間では、すでに「伝説の新馬戦」という声も上がっている。

 450kgと牡馬としては小柄な馬体に、黒と黄色の勝負服に青色の袖という”金子カラー”。本馬の「豪脚」といえる強烈な末脚を見た者は、嫌が応にも父ディープインパクトの再来を意識せざるを得ない。

 昨年、節目のJRA通算2000勝を史上2番目の早さで達成した福永祐一騎手にとって、初の日本ダービー制覇となるか。5月末の”頂上決戦”が迫る頃、改めて大きな注目を集めることになるだろう。

タイムフライヤー(栗東・松田国英厩舎)

タイムフライヤー(競馬つらつらより)

血統:ハーツクライ×ブライアンズタイム(母父)
戦績:5戦3勝
主な勝ち鞍:ホープフルS(G1)

 例年になくタレント豊富な世代とはいえ、もう1頭の2歳王者をこれ以上挙げないわけにはいかないだろう。中山2000mで頂点に立った以上、少なくとも同じ舞台で行われる皐月賞(G1)には「最も近い馬」といえるのではないだろうか。

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