JRA古川吉洋騎手「騎乗停止」も”神”回避!? 21年ぶりのG1制覇へフェブラリーS(G1)テイエムジンソク騎乗は……
「JRAの公式ホームページでも説明されていますが、騎乗停止処分が下った騎手には、その翌日から2日間の不服申立期間が設けられます。
これは文字通り、審議に対して騎手が不満や疑問点があった場合、改めて主張できる期間ということです。そして、もしもこの期間中に翌週の出馬投票が行われた場合、処分が正式に確定しているわけではないので、騎手はその週の競馬に騎乗できるというわけです。
普段は日曜日に競馬が終わりますし、その場合、2日間の不服申立期間は月曜日と火曜日。翌週の出馬投票は基本的に木曜日に行われるため、それまでに処分が確定し、翌週からの競馬には騎乗できない場合がほとんどです。
しかし、今回はもともと月曜日に競馬がある3日開催の上に、降雪の影響で4日間競馬になる異例の事態でした。古川騎手が騎乗停止となったのは順延された火曜日の競馬。その場合、不服申立期間が水曜日と木曜日となり、フェブラリーSの週の出馬投票日と重なります。
だからJRAは翌々週の24日からの騎乗停止としました。もちろん、騎乗停止は褒められたものではありませんが、古川騎手にとっては不幸中の幸いだったと思います。ある意味、小倉の雪に感謝でしょうね」(競馬記者)
この決定を受け、ネット上では「フルキチよかった」「あぶねー」「これはツイてる!もう勝つしかないぞ!」「なんか運命を感じる」などテイエムジンソクとのコンビ継続に安堵し、古川騎手を応援するファンからのコメントで溢れた。
こういったコメントをした多くのファンが、古川騎手が「花の12期生」の1人としてデビューしながらも、同期の福永祐一騎手や和田竜二騎手などの活躍の影に隠れてきた苦労人であることを知っているのだろう。騎乗停止になった騎手に掛けられる言葉とは思えないほど、温かいものが多かった。
その一方で「もしかしたら」で、もしかしなかったのがM.デムーロ騎手だ。