天皇賞・春(G1)「疑惑」シュヴァルグランに異変!? 世界のH.ボウマン招聘で「不動の大本命」のハズが、現場に渦巻く「燃え尽き」の声
16頭立てで行われたレースは、前半の1000m通過が61.1秒というG1としては異例のスローペース。スタートで後手を踏み、後方からの競馬となっていた1番人気スワーヴリチャードが、業を煮やして向こう正面から先頭に躍り出ると、そこから一気にペースアップした。
そんな中、中団やや前から競馬していたシュヴァルグランはペースアップに反応できず、ポジションを下げて最後の直線へ。懸命に脚を伸ばしたが、まったく挽回できないまま13着に大敗している。
鞍上の三浦皇成騎手が「流れがこの馬に向きません でした」と言えば、管理する友道康夫調教師も「距離うんぬんよりも、ペースが敗因だね。スッと対応できないから」とレースを振り返っているように、陣営は急激なペースアップに対応できなかった点を敗因に挙げている。
確かにレースは、スワーヴリチャードが向こう正面から一気に先頭に躍り出る異様な展開だった。だが、シュヴァルグランの13着大敗の原因は「本当にそれだけだろうか」と記者は言う。
「展開に特殊な面があったのは確かですが、それでも13着は負け過ぎな感がありますね。
スワーヴリチャードが早めに動く展開は確かに意外でした。ですが、全体的なレースラップ自体は、乱ペースというよりも『後半1000mに及ぶ、ロングスパート合戦になった』という見方もできます。