オークス(G1)ラッキーライラックは「地雷」血統!?「根拠なき」スタミナ種牡馬オルフェーヴルに流れる”ステイゴールド”の系譜とは
「そこまでの化け物ではないと思う」
4月に行われた桜花賞(G1)でキャリア初の敗戦を喫した2歳女王ラッキーライラック(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)だが、陣営は依然強気の姿勢を崩さぬまま桜花賞馬アーモンドアイをそう評している。
だが、結果的に桜花賞はまさに完敗の内容だった。着差こそ1馬身3/4と大きくはないが、こちらがほぼ一杯の競馬だったことに対して、あちらはノーステッキ。ゴール前の手応えにも歴然とした差があった。
しかし、陣営が「G1で1番人気だと普段と同じことができなくなる」と振り返っている通り、桜花賞では単勝1.8倍の圧倒的な支持を集めていたことに加えて、1枠1番という難しい枠だった。
果たして、もしそれらがなければアーモンドアイと逆転できたのかは定かではない。だが、少なくともすでに勝負付けが済んだと思われていたリリーノーブルに半馬身差まで詰め寄られたのは、そういった不利な条件が重なったせいなのかもしれない。
ただ、ラッキーライラック陣営がアーモンドアイに対して望みを捨てていないのは、桜花賞の内容以上に今回のオークス(G1)で「条件が好転する」と考えているからだろう。
具体的には1600mから2400mに伸びる「距離」を歓迎しているということだ。
実際にいくつかのメディアは馬体であったり、飛びの大きさであったり、気性面であったりと何かと理由をつけてラッキーライラックを「長距離向き」と断言。様々な根拠を用意して、陣営の主張の”裏付け”を語っている。