JRA福永祐一騎手「神騎乗」でサングレーザーも大変身!? 安田記念(G1)「主戦降板」となった2年前リアルスティールの「悪夢」払拭へ


 今回の安田記念には大阪杯(G1)を勝ったスワーヴリチャードや、昨年のマイルCSで敗れたペルシアンナイトらを筆頭に近年稀に見るハイレベルなメンバーが顔を揃えているが、サングレーザーの目下の充実ぶりもトップクラス。ここ2戦はいずれも上がり3ハロン33秒台前半の末脚で、メンバー最速。今ならG1に手が届いても驚けない勢いがある。

 ただ今回の安田記念は、その自慢の「末脚」がネックになるかもしれない。

「近年の安田記念は、前週からCコースが使用されている関係もあって『インの先行有利』という展開が続いています。この時期の東京は多少ハイペースになっても簡単に前が止まりませんし、特にここ最近は単騎逃げしたロゴタイプが2年連続で1着、2着に激走。昨年はサトノアラジンが上がり最速で差し切りましたが、ギリギリの接戦でした。

サングレーザーの末脚はこのメンバーでも脅威ですが、あまり末脚頼みの競馬になって、後ろになると届かなくなる可能性は低くないですね」(競馬記者)

 確かに記者の言う通りだが、「今」の福永騎手なら何とかしてくれそうな雰囲気がある。

 実際に、先週の日本ダービーでサングレーザーと同じく「末脚自慢」だったワグネリアンを先行させた上に、ピタリと折り合って見せた福永騎手。上がり3ハロンで使った末脚は34.3秒と、上がり最速だったアドマイヤアルバ33.4秒から1秒近く遅いものだった。

 言い換えれば、これまでのワグネリアンの「型を破ったスタイル」で見事、頂点に導いたことになる。ならば今週のサングレーザーも、馬場コンディションに適した臨機応変な騎乗が期待できるのではないだろうか。

 今から2年前の安田記念で、福永騎手は似たようなケースで苦い経験をしている。

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