武豊×キーファーズ「仏挑戦」の意義。オーナーと陣営が見据える「野望」とは
ただの力試しというわけではなく、繁殖を考えた上での渡仏でもあるというのは驚きだ。
このまま7/5に出国し、フランスで開業している小林智厩舎に入厩。7/22にレースに使い、そのまま滞在する。松永調教師は「2、3戦を予定」とのことで、この経験が2頭に活かされれば、松島氏の夢に少しでも近づくことになるし、ラルクの繁殖にも良い結果をもたらすことになるだろう。
武騎手は「これまでにないケースでチャレンジとしては壮大。いろいろと可能性が大きく広がっていければいい」と陣営のパイオニア精神にエールを贈る。
決して簡単な野望ではないだろう。しかし、馬場適性はその地を走ってみないことには何とも言えない。このジェニアル、ラルクが欧州の芝に適合して強い走りを見せることがあれば、新しい扉を彼らは開くことになる。ファンもホースマンたちも、新しいチャレンジには期待せずにいられないものだ。