宝塚記念(G1)「29連敗」サイモンラムセスは何故「大変身」を遂げたのか? 1000万下大苦戦からのG1挑戦。キタサンブラックとの意外な共通点とは

 東京競馬場で安田記念(G1)が行われた3日、積極果敢な「連闘策」が大きな実りとなったのは、春のマイル王モズアスコットだけではなかった。

 その裏開催となる阪神メインのグリーンS(1600万下)は、4番人気のサイモンラムセス(牡8歳、栗東・梅田智之厩舎)が快勝。モズアスコットとまったく同じ中7日の連闘で2連勝を飾り、1000万下から一気にオープン入りを決めると、24日の宝塚記念(G1)に出走するという。

「快挙やなあ」

 2連勝を飾った前走グリーンSのレース後、管理する梅田智之調教師が驚きを隠せなかったのも無理はない。連勝を飾るまでは55戦3勝だったサイモンラムセス。今年で8歳を迎える超ベテランが最後に勝利を上げたのは、2015年4月の500万下である。そこから約3年間、29連敗していた1000万下の壁を8歳にして超えただけでなく、その上の1600万下も一発でクリアしてしまったのだから。

 きっかけは小牧太騎手との出会いだった。

 初コンビとなった今年1月の睦月賞(1000万下)で、これまで通り中団からレースを進めた小牧騎手は、レース後「一瞬、伸びてきそうだったけど集中力が持たなかった」と精神面を課題に挙げた。

 さらに小牧騎手は『netkeiba.com』で連載している『太論』の中でも「それまで一生懸命に走っていたのに、手応えがフッとなくなったりするから。あとは、この前もそうやったけど、競り合う中で頭が上がってきたり、ハミが抜けたり」と、サイモンラムセスの具体的な課題について付言。対応策を考えている様子だった。

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