宝塚記念(G1)「29連敗」サイモンラムセスは何故「大変身」を遂げたのか? 1000万下大苦戦からのG1挑戦。キタサンブラックとの意外な共通点とは
無論、述べるまでもなくサイモンラムセスがキタサンブラックでないことは一目瞭然だが、そんな”妄想”が囁かれるのも本馬が、キタサンブラックと同じブラックタイドの産駒だからだろう。
言い換えれば、今年の春のグランプリも「ブラックタイド産駒が逃げる」というわけだ。
弟のディープインパクトと違い、絶対数の少ないブラックタイド産駒だけに、これも何かの縁なのだろうか。さらに言えば、サイモンラムセスもまた「稀代の逃亡者」を生み出した名門・ヤナガワ牧場の出身である。
もしもキタサンブラックが現役時代に見せていたような”神通力”が、サイモンラムセスに宿れば「最大の理解者」小牧騎手による一世一代の大駆け、約9年ぶりG1制覇があるのかもしれない。