【エルムS(G3)展望】真夏の札幌ダート決戦!秋の飛躍を目指す熱戦を制するのは?

 前走は6着となっているがドリームキラリ(牡6、栗東・矢作厩舎)は今年に入ってからのレースで大きく崩れていない。2走前の欅S(OP)ではこの馬らしく逃げると、4コーナー付近で1度は先頭を譲ったが直線半ばでもう一度盛り返す勝負根性を見せて勝利している。ハナを奪えるスピード能力に長けており、先行しての粘り込みが狙えるこの馬の脚質は小回り平坦コースの札幌競馬場で高い適性となるはずだ。実際に昨年のこのレースでは逃げて粘りこむという作戦で3着に好走しているので、今年目指すのは当然ながら昨年以上の結果となる。

 マーキュリーC(G3)を連覇したミツバ(牡6、栗東・加用厩舎)は重賞で4戦連続掲示板を確保しており、能力は間違いなく上位となるだろう。以前は後方からの追い込みという極端な競馬をしていたが、経験を積むことで自在性を身に着け戦績が安定。前走では自分から仕掛けてしっかりと勝ち切る完璧なレースだった。中央重賞はまだ未勝利だが好調な現状ならばチャンスは十分にあるはずだ。重賞を連勝して秋の大舞台へいい形でコマを進めたい。

 このほかでは重賞2連勝中のアンジュデジール(牝4、栗東・昆厩舎)や東海S(G2)3着以来のレースとなるモルトベーネ(牡6、栗東・松永厩舎)などが有力候補となりそうだ。

 地方での重賞開催時期と重なりメンバーが揃いにくい時期のエルムS(G3)だが、今年はこれからの活躍が期待される馬や昨年のこのレースの好走馬など楽しみなメンバーが揃っている。今後に向けての大事な試金石となるレースは12日(日)15時25分に札幌競馬場で発走予定となっている。

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