JRA「落馬骨折」も”医師不在”藤田伸二氏も吉田隼人に同情。「人間扱いして……」騎手の「命」医療体制はブラックボックスか
またJRAは松永調教師の「大怪我をして倒れている騎手を救急車に移す場合、首の角度を少し変えるだけでその人間の人生が大きく変わってしまう場合がある。だからこそ、専門医に立ち会って欲しい」という主張に対して、JRAは「医師数を集めるのは物理的に無理。医師が救急車に同乗する事が必ずしも迅速な対応につながるとは考え難い」と回答している。
さらに村上氏のコラムには「我々騎手は人間扱いされていない気持ちになる。それが悲しい」と現役騎手の本音が綴られていた。我々競馬ファンでさえ実感できる悲痛な叫びだ。
とはいえ、これらはあくまで「14年前の事情」だ。
松永調教師らの現場関係者の尽力によって、競馬場の救護体制がわずかでも改善されていると信じたい。だが、今回の吉田騎手のケースを見る限り、未だ決して万全とは言えないのかもしれない。
※この件に関しJRA広報に現在の医療体制に関する質問をしたが、回答が本日まで4日間、得られることはなかった。