JRA「新時代」は”変則ローテ”が主流!? 新潟記念(G3)圧勝ブラストワンピース菊花賞直行も「これこそが王道」である理由

 世代屈指の「大器」が、その片鱗を豪快に見せつけた。

 2日に行われた新潟記念(G3)は、1番人気の3歳馬ブラストワンピース(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)が圧勝。日本ダービー(G1)で2番人気に支持された大器が、単勝1.8倍の圧倒的な支持に応えた。

 初の古馬相手でも力が違った。13頭立てで行われたレースで、ブラストワンピースは最後の直線を迎えてほぼ最後方。だが、そこから大外に持ち出されると圧巻の末脚。主戦の池添謙一騎手が「ゴール前はノーステッキでした」と振り返った通り、余裕の手応えでライバルを豪快に飲み込んだ。

「秋に向けてしっかり結果を出そうと思って乗った。ゲートで少しガタガタするが、道中はいい形で走ってくれた。ダービーのときより落ち着きがあって精神的に成長していた。ダービーで悔しい思いをしたので、菊花賞は勝ちたい」

レース後、主戦騎手がそう語った通り、秋の大目標は菊花賞(G1)。このままセントライト記念(G2)や神戸新聞杯(G2)といった王道トライアルを挟まず、ラスト1冠に直行する「異例のローテーション」でいく構えだ。

 それにしても近年は競馬のセオリーとなる王道トライアルを使わずに、本番へ挑んで活躍するケースが増えている。

 例えば、昨年の皐月賞(G1)にしても勝ったアルアインは、1999年のテイエムオペラオー以来、18年ぶりの毎日杯(G3)1着からの制覇。2着のペルシアンナイトもアーリントンC(G3)からという「変則ローテ」だった。

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