JRA岩田康誠「不退転」の闘魂注入!! スプリンターズS(G1)「大記録」懸かるレッツゴードンキの不安点は……

※画像:レッツゴードンキ/『競馬つらつら』

 もう2着はいらない。30日に中山競馬場で開催されるスプリンターズS(G1)に出走する桜花賞馬レッツゴードンキ(牝6歳、栗東・梅田智之厩舎)は、国内スプリントG1を3戦連続2着中。届きそうで届かない2つ目のビッグタイトルへ、不退転の覚悟で挑む。

 巧みな逃げ切り勝利で、世間をアッと言わせた桜花賞(G1)から約3年半。超一流のスプリンターに成長したレッツゴードンキだが、JBCレディスクラシックを含めG1・2着が4度を数える。春の高松宮記念(G1)では、勝ったファインニードルにハナ差まで詰め寄っており、陣営も「馬のためにも、ここらで1着が欲しい」と力が入っている。

 昨年のスプリンターズSも、レッドファルクスをクビ差まで追い詰めた惜しい2着。届きそうで届かない「あと一歩」がレッツゴードンキの最大の課題だが、今年は昨年以上に前進が見込める臨戦過程だ。

「昨年は状態の良化がスローだったこともあって、春のヴィクトリアマイル(G1)から約5カ月ぶりのぶっつけ本番になってしまいました。陣営も『正直、(追い切りが)あと1、2本足りない』と弱気でしたが、それでもクビ差の2着。地力が違いました。

 それに比べて今年は、キーンランドC(G3)で一叩きできたことが大きい。臨戦過程という面では、昨年よりも自信を持って挑めそうです」(競馬記者)

 1週前追い切りでは、栗東のCウッドで7ハロン追いを敢行。主戦の岩田康誠騎手を背に一杯に追われて91.8秒、ラスト13.4秒の猛時計。最後はバタバタになるほどの「闘魂」が注入された。

 だが、この”ド迫力”の追い切りには理由があるようだ。

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