JRA岩田康誠「不退転」の闘魂注入!! スプリンターズS(G1)「大記録」懸かるレッツゴードンキの不安点は……
「キーンランドCで5着に敗れた際、岩田騎手が『休み明けの分、ゴーサインの反応が悪かった』と言っていましたが、そこからの良化がスローなんですよね……。関係者も『年齢的なものもあるのかな』と話していましたが、それで1週前に異例の『闘魂注入』となったようです。
その効果は一応あったみたいで、陣営も『やっと状態が上がってきた』と手応えを感じているようです。ですが、春の高松宮記念の直前と比較するともう一息な印象。最終追い切りは坂路で53.3秒とまずまずの時計でしたが、ラスト1ハロンは岩田騎手が促しても12.9秒と、そこまでの切れは感じませんでした。
ここまでの調整過程は昨年のスプリンターズSよりも良いと思いますが、あとは年齢的な衰えがどうか。桜花賞馬になるほど早くから活躍していた馬が、もう6歳の秋を迎えていますし、そろそろガタっと来てもおかしくはないかと。当日の気配も要チェックですね」(別の記者)
なお、今回レッツゴードンキが優勝すれば、2002年の安田記念(G1)でアドマイヤコジーンが記録した3年5カ月ぶりに次ぐ大記録となる。
しかし、アドマイヤコジーンは朝日杯3歳S(G1、現フューチュリティS)制覇後に、約1年半の故障離脱があった。朝日杯から16戦目での返り咲きだ。安田記念を勝ったのは、レッツゴードンキと同じ6歳だったが、通算キャリアも19戦目と「消耗度」は年齢ほどではなかった。
その点、大きな故障もなくタフに戦ってきたレッツゴードンキは、すでに28戦のキャリアを数えている。桜花賞制覇からも22戦を重ねており「消耗度」という点ではアドマイヤコジーンよりも大きいはずだ。
実際に、陣営も「正直、6歳の牝馬にこれまで以上の走りを期待するのは厳しい」と懸念している点は気掛かりだ。
しかし、だからこそ「今回は、本当に後のことを考えず全力投球」と、今回を「キャリアの総決算」と位置付けているレッツゴードンキ陣営。果たして、不退転の覚悟で悲願となる2つ目のビッグタイトルを手にできるだろうか。