JRA三冠牝馬アーモンドアイ「JC回避」も!? 最強女王が”タダもらい”同然のエリザベス女王杯(G1)に出走しなかった理由
11日に京都競馬場で開催される今年のエリザベス女王杯(G1)は、昨年の覇者ながら今年未勝利のモズカッチャンが1番人気に推されそうな、やや寂しいメンバーとなりそうだ。
1996年の古馬開放以降、現役「最強女王決定戦」の位置付けで行われているエリザベス女王杯。その醍醐味は何といっても歴戦の古馬VSフレッシュな3歳馬というところにあるが、今年はわずか2頭だけと、世代を代表するような3歳馬の参戦がない。
だが、牝馬三冠の桜花賞(G1)、オークス(G1)、秋華賞(G1)をアーモンドアイが圧倒的な強さで総なめにしてしまったのだから、それも仕方がない。すでに現役最強とさえ呼び声高い最強女王の姿がなければ、3歳馬が迫力を欠いてしまうのも当然だ。
しかし逆に述べれば、仮にここにアーモンドアイが出走していれば、モズカッチャンらを抑えて圧倒的な1番人気に支持されていたに違いない。
いや、昨年のエリザベス女王杯以降、強敵相手とはいえ1度の連対さえないモズカッチャンが1番人気になるような相手関係であれば、アーモンドアイが「世代交代」を告げる可能性はかなり高かったといえるだろう。この三冠牝馬はすでに「史上最強クラス」と評され、予定されているジャパンC(G1)でさえ1番人気が予想されている大器だ。
「もし、今週のエリザベス女王杯に出走していれば単勝1倍台は確実。おそらくは単勝1.5倍を下回るような圧倒的な人気になっていたと思います。
アーモンドアイは過去の三冠牝馬の中でも、最も楽に三冠を成し遂げた存在。すでにG1を7勝したジェンティルドンナらを始めとした歴代牝馬三冠馬の中でも『最強』と評価する評論家も少なくありません。もしも今週のエリザベス女王杯に出走していれば『タダもらいも同然』といえるほど、現役牝馬の中では力の抜けた存在だと思います」(競馬記者)
確かにアーモンドアイを応援するファンの中には、かなりの可能性で勝てそうな今週のエリザベス女王杯を回避したことに「もったいない」という声もある。