JRAフェブラリーS「楽逃げ」インティは第二のキタサンブラック!? 武豊「激流必至の差し馬天国」発言も史上2番目スローに再燃する”あの”疑惑……
「毎年のフェブラリーSは1400mの根岸S(G3)組を筆頭にスプリンターも合流してくるため、ハイペースになりがちです。ところが今年は最初の600m通過が35.8秒。これはここ10年で最も遅い流れで、フェブラリーSがG1に昇格した1997年以降でも2番目に遅いタイムになります(1位はG1元年の36.3秒。東京マイル戦に限る)。
ここまで逃げを主軸として連勝を重ねてきたインティですが、マイルよりも長い距離を使われてきたこともあって、ここ4戦の600m通過はすべて36秒台……。
そんな背景もあり『今回は得意の逃げに持ち込めない』という見解もあったんですが、蓋を開けてみれば歴史残るスローペースで杞憂に終わりました。例年は34秒台が当たり前なんですが、今年は例外的なレースになりましたね」(競馬記者)
また、武豊騎手本人もフェブラリーS直前に更新した公式ホームページで「フェブラリーSといえば、激流必至の差し馬天国」とし「逃げにこだわる気持ちはないので展開は不問のつもりですが、そのあたりが競馬の難しさでしょうね」と懸念を綴っている。
だが、実際のレースではあっさりハナに立つと、そのまま主導権を掌握。歴史的なスローペースという絶好の展開がハマり、ゴールドドリームの猛追をしのぎ切ってインティを新ダート王に導いている。
「いいペースで走れましたし、4コーナーを回ったらリードを広げようと思っていましたが、思った通りに行けました」
無論、レースを完璧にコントロールした武豊騎手の技術は称賛されるべきだが、逆にライバルの騎手たちは”無抵抗”のまま「思った通りのレース」をさせてしまったということになる。