JRA中山記念(G2)「不運」M.デムーロに悪夢再び!? 天皇賞「出遅れ惨敗」スワーヴリチャードに過る昨年の大失態
「今年になってまだ、デムーロ騎手特有の勝負強さがイマイチ見られていないんですよね。ここまで16勝で、3着以内率も50.7%と全体的には決して悪くないんですが、得意の重賞でなかなか結果が出ない。
昨年の12月は朝日杯(フューチュリティS)、有馬記念、東京大賞典とG1・3連勝の大暴れだったんですが……」(競馬記者)
年末年始を故郷のイタリアで過ごしたデムーロ騎手は、復帰後すぐに日経新春杯(G2)を勝つなど、幸先のいいスタート。しかし、そこからJRAだけでも重賞7連敗中と、本来の勝負強さが影を潜めている。それもすべての騎乗馬が3番人気以上の有力馬だけに、状況は深刻だ。
「特に大きな騎乗ミスがあるわけではないんですが、ついてないというか『アンラッキー』なレースが続いている印象ですね。
断トツの1番人気だった共同通信杯(G3)のアドマイヤマーズは、推し出されるようにハナに立って各馬の目標にされましたし、先週のフェブラリーS(G1)のオメガパフュームも出遅れたノンコノユメにまくられて折り合いを欠く不運……。どうも波に乗れていない感じです」(同)
「netkeiba.com」で連載中の『ミルコの最速レース回顧』でフェブラリーSを振り返り「本当についてなかった」「本当に悔しい」と感情を露にしていたデムーロ騎手。
スワーヴリチャードと挑む中山記念は2016、17年に連覇を果たすなど相性のいいレースだが、昨年の”悪夢”を記憶しているファンも多いかもしれない。