【徹底考察】神戸新聞杯(G2) エアスピネル「宿敵サトノダイヤモンドに完敗した日本ダービーと同じ2400m。それでも武豊が『正攻法』で挑むであろう理由とは」

エアスピネル(競馬つらつらより)

『考察』

 史上最強世代を牽引する『BIG5』の中でも、取り分けファンが多いエアスピネル。

 しかし、そのすべてのファンがこの神戸新聞杯(G2)をエアスピネルに勝ってほしいと願っていても、実際に本馬が宿敵の一頭サトノダイヤモンドに勝てると踏んで、単勝馬券を握りしめる人がどれだけいるだろうか。

 春のクラシック二冠は、着順こそサトノダイヤモンドが皐月賞(G1)3着で日本ダービー(G1)2着、エアスピネルが皐月賞4着で日本ダービーも4着とさほど変わらない。

 しかし、結果はエアスピネルの2戦2敗。2頭に対するイメージは、単純な着順以上に大きく広がっているのではないだろうか。

 そして、互いに迎えた秋初戦の神戸新聞杯。舞台は阪神の外回り2400mと「直線の長い2400m」という意味では、春にエアスピネルが皐月賞以上の完敗を喫した日本ダービーと共通している。

 戦前の評価は「2強対決」でも、実際のオッズには小さくない差がつくことが予想されて当然の状況だ。

 だが、本当にエアスピネルに勝ち目はないのだろうか。答えは「ノー」だ。それは今年の日本ダービーを冷静に振り返れば、おのずと見えてくる。

 まず大前提として、今春のクラシック二冠を何故『BIG5』だけが掲示板を独占し続けたのか。

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