有馬記念(G1)アーモンドアイVSリスグラシュー「最初で最後」の女王決定戦!? サートゥルナーリアら3歳勢も充実で「G1連対経験なし」は出走できず!?
そんなアーモンドアイと雌雄を決したいのが、もう1頭の女王リスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
春のグランプリ宝塚記念(G1)と、豪州のNo.1決定戦コックスプレート(G1)を連勝しているリスグラシュー。アーモンドアイが出走を表明するまでは、予想オッズで1番人気に推されていた。
現在の充実ぶりも然ることながら、特筆すべきは宝塚記念の内容か。逃げたキセキを2番手で追走すると、最後の直線であっさりと抜け出して完勝。前年のジャパンC(G1)でアーモンドアイがつけた1馬身3/4差を超える、3馬身差をキセキに付けての勝利は圧巻の一言だった。
1歳違いの牝馬同士ながら、まだ1度も対戦したことがないアーモンドアイとリスグラシュー。後者がここで引退するため「最初で最後の対決」となりそうだが、果たしてどちらが強いのか――。女王2頭の決着を見るだけでも、今年の有馬記念は十二分な価値があるはずだ。
無論、牡馬も黙ってはいない。G1・2勝の実力馬スワーヴリチャード(牡5歳、栗東・庄野靖志厩舎)がジャパンC(G1)を制したことで、一気に主役級に浮上している。
これまで昨年の大阪杯(G1)を勝ったものの、G1では堅実な走りが光っていたスワーヴリチャード。しかし、O.マーフィー騎手との初コンビとなった前走のジャパンCでは、今までにない勝負強さを見せての完勝劇。再度、マーフィー騎手とのコンビとなれば一気の連勝、年度代表馬の座まで見えてくるはずだ。