ダートの頂上決戦チャンピオンズC(G1)は「新覇王」アウォーディー&武豊騎手による長期政権の始まりか!? コパノリッキー&ルメール騎手も巻き返しへ虎視眈々
今年のかしわ記念(G1)で復活の勝利を挙げると、そこから帝王賞、南部杯とG1を3連勝。南部杯のレコード勝ちするなど内容も圧倒的で、一時は長期政権の気配までうかがえた。
ところが前走のJBCクラシックで超新星のアウォーディーに後塵を拝すどころか、直線で伸びを欠いて5着敗退。アウォーディーに徹底マークを受けたこともあったが、それでも崩れた時の脆さを露呈してしまった。
巻き返しを図りたい今回は、前走の田辺裕信騎手からC.ルメール騎手にスイッチ。新パートナーが騎乗した1週前追い切りでは、栗東のウッドコースで5ハロン67.0秒、ラスト12.2秒を記録し感触を確かめている。見守った村山明調教師も「順調ですし、いい状態で挑めそう」と、まずは一安心といったところか。
前走で古豪の健在ぶりを見せたホッコータルマエ(牡7歳、栗東・西浦勝一厩舎)も上昇気流に乗っているだけに勝ち馬候補に割り込んできそうだ。
G1の最多勝記録を持つホッコータルマエだが、今年1月の川崎記念(G1)で10勝目を挙げたのを最後にやや精彩を欠く競馬が続いていた。今年で7歳ということもあって、能力の低下が囁かれていたが、前走のJBCクラシックで久々にかつての王者らしい走りを披露。先頭で入った最後の直線で粘りに粘って、勝ったアウォーディーと0.1秒差の接戦に持ち込んでいる。
勝てば文句なく、自らが持つ最多勝記録更新となる。ダート界のレジェンドが、さらに大きな勲章を増やすのだろうか。
昨年2着のノンコノユメ(セン4歳、美浦・加藤征弘)も当然ながら侮れない一頭だ。