【徹底考察】チャンピオンズC(G1) アウォーディー「武豊騎手と共に掴んだダート界の新王者。だが『最大のライバル』との勝負付けはまだ終わっていない」
無論、また同様の枠順になる可能性もあるが、単純に2100mから1800mへの距離短縮はコパノリッキーに追い風であり、何よりもすでに両者の”関係性”は入れ替わっている。松永幹夫調教師は未だ「気持ちとしてはチャレンジャー」と述べているが、それが競馬ぶりに反映するかはわからない。
コパノリッキーの新パートナーC.ルメール騎手は、大本命を如何に負かすかにかけては天才的な発想を持つ名手。今年も札幌記念でモーリスが餌食に遭い、2005年の有馬記念ではディープインパクトが完封された。これは、武豊騎手だけでなく、競馬ファンの誰もが未だ忘れてはいないレースの一つだろう。
無論、堂々の横綱相撲で勝ち切るのが、この馬の覇権をさらに盤石なものにするための最高形といえる。だが、今度はその隣に最大のライバルが食い下がっているかもしれない。
(監修=下田照雄(栗東担当))