【チューリップ賞(G3)展望】2歳女王ソウルスターリングと巻き返しを図るリスグラシューの「2強」が再び激突!シンハライト妹の参戦で桜花賞を占う!
昨年は、後のオークス馬シンハライトと桜花賞馬ジュエラーが激突したチューリップ賞(G3)。春のクラシック本番に向けた王道トライアルで、今年も世代をリードする「2強」が激突する。
先週のアーリントンC(G3)は、単勝1.9倍のペルシアンナイトが3馬身差で圧勝。一躍、牡馬クラシックの有料候補に躍り出た。そんなペルシアンナイトに良馬場で唯一の土を付けた牝馬がいる。無敗の2歳女王ソウルスターリング(牝3歳、美浦・藤澤和雄厩舎)だ。
現役時代、無敗のまま引退した父フランケルの軌跡を辿るように、ここまで3戦3勝。底知れぬ強さを見せる2歳女王にとって、ペルシアンナイトの活躍はこの馬の評価をされに裏付ける結果となった。デビュー2戦目のアイビーS(OP)で、後のアーリントンCの覇者に付けた着差は1馬身3/4。まさに完勝といっていい着差だ。
早くも「天才少女」と称されている昨年の最優秀2歳牝馬。1週前の追い切りでは美浦のウッドコースで4ハロン52.7秒、ラスト12.7秒と順調な動きを披露した。
無論、目標はまだ先であり、関西への遠征が続くことからも藤沢厩舎らしいソフトな仕上げになるが、師は『サンケイスポーツ』の取材に「2歳の頃よりたくましくなったし、気持ちにも余裕が出てきた」と成長に目を細めている。
牡馬よりも「ハイレベル」といわれている今年の3歳牝馬クラシック路線で、その頂点に君臨するソウルスターリング。主戦のC.ルメール騎手も惚れ込む「16冠ベビー」が、どこまで快進撃を続けるのか大きな注目だ。
そのソウルスターリングにきっちり借りを返しておきたいのが、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で2着に食い下がったリスグラシュー(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。