怪物ファンディーナ「最大」の不安……牝馬69年ぶりの皐月賞制覇、史上初の牡馬3冠への「絶対条件」とは【徹底考察・皐月賞編】
これで桜花賞は3年連続で単勝1倍台の大本命がいずれも本来よりも位置取りを下げて惨敗したように、キャリアの薄い3歳戦では決して珍しくない光景だ。
その点でファンディーナはこれまでの3戦すべて先頭、もしくは番手からの競馬を試みている。こういった競馬の最大の利点は、周囲の馬に揉まれないことだ。
実際にデビュー戦はハナに立ち、2戦目は9頭立ての7番枠、3戦目は13頭立ての12番枠と、これまでスタートさえ決めてしまえば、揉まれる心配がほぼない安全な場所からレースを進められた。
だが、今回の皐月賞では初めて揉まれる競馬を経験する可能性が高い。これまで周囲を囲まれることもなく、伸び伸びとポテンシャルをいかんなく発揮してきたファンディーナ。だが、ペースが上がった結果、いつもよりも後方の競馬を強いられた場合どうなるかはまだまだ未知数だ。
不安要素を少しでも解消するために、まずは外枠を引きたい。仮に真ん中よりも内枠を引くようであれば、いよいよ雲行きが怪しくなってくる。
(監修=下田照雄(栗東担当))